「退院できることになりました」
病院からその言葉を聞いたとき、ホッとすると同時に不安も徐々に大きくなっていきませんか?
家に帰ってきた瞬間、その不安が現実になります。
・玄関の段差が、こんなに高かったっけ。
・廊下が、こんなに歩きにくかったっけ。
・お風呂に入るの、こんなに大変だったっけ・
病院では毎日リハビリをして、「思ったより元気そう」と感じていたのに
——退院した途端、安心したのか、急に体が動かなくなってしまった。
「退院=回復」じゃない。
これ、病院から退院した高齢者の落とし穴の一つです。
ケアマネとして何十人もの退院直後の方を支援してきましたが
正直に言うと、退院後の1〜2週間の間で安堵し、状態が悪くなっていく人、多いです。
退院後を始めておけばいいかわからない。
どこにに相談すればいいかわからない。
介護保険って何?どうやって始めるの?
そんな「右も左もわからない」状態のあなたにピッタリの記事です^^
この記事を読んでわかること
✅ 退院後に起きる「想定外」のリアル
✅ 介護保険の申請タイムラインと最初の動き方
✅ 「ケアマネ」って何をしてくれる人なのか
✅ 退院後1週間でやるべきことチェックリスト
ー目次ー
「退院したら元気になる」は半分だけ正しい
病院でできていたことが、家ではできなくなる理由
病院での入院生活には、強制的に体を動かす仕組みがあります。
リハビリの時間、食事のために起き上がる時間、トイレへ歩く時間。
——病院の規則正しい生活が体を動かさせていたんです。
でも家に帰ると、その「強制力」がなくなります。
自分のペースで過ごせる安心感から、気づかないうちに横になる時間が増える。
体を動かさない日が続く。そうすると、筋力はあっという間に落ちていきます。
「退院して1週間後、病院にいたときより動けなくなった」
という高齢者を何人も見てきました。
これは本人のせいでも、家族のせいでもありません。
在宅という環境の特性です。
この特性を知っておくだけで、心の準備が全然違います^^
家の中に「こんなところが危険だったのか」がたくさんある
もうひとつ、退院直後に家族が驚くのが自宅の環境です。
玄関の段差、浴室の滑りやすい床、廊下の暗さ、トイレの手すりのなさ
——いままでは気にならなかった「当たり前に家の中で生活していたこと」が、退院後の親には危険だらけに見えます。
特に転倒は、在宅介護において最大のリスクのひとつです。
退院後に転んですぐ再入院、というケースは珍しくありません。
でも大丈夫です。これは事前に対策できます^^
介護保険の申請、もう動いていますか?
申請から認定まで最長30日かかる
退院後の家族介護に欠かせないのが、介護保険のサービスです。
ヘルパー(訪問介護)やデイサービス、福祉用具のレンタルなど
——介護保険サービスを使えば、再入院のリスクを減らせるだけでなく、家族の介護負担も減ります。
ただし、使い始めるまでに時間がかかります。
📌 介護保険申請の流れ
① 申請(市区町村窓口 or 地域包括支援センター)
↓
② 認定調査員が自宅・病院に来て聞き取り
↓
③ 主治医の意見書を取得
↓
④ 審査・判定
↓
⑤ 認定通知(申請から30日はかかる!)
「介護の申請は退院してからでいいかな…」は、遅すぎます。
入院中に「退院後は介護が必要になりそう」
と感じた時点で、すぐに申請に着手するのが正解です。
申請の窓口は2つ
「どこに申請すればいいの?」という声をよく聞きます。
申請先の窓口は2つです。
🏛 ① 市区町村の介護保険窓口(市役所・区役所・町村役場)
🏠 ② 地域包括支援センター(各地域に設置された相談窓口)
どちらでも申請できますが、地域包括支援センターの方が、申請後のサポートだけでなく、今後の介護相談に乗ってもらえるのでおすすめです。
まずは電話一本。「介護保険の申請をしたい」と伝えるだけでOKです。
”介護認定待ち”でも、サービスは使い始められる
「認定が下りるまで何もできないの?」と心配される方がいますが、そんなことはありません。
認定結果が出る前でも、ケアマネが「暫定ケアプラン」という書類を作ることで、
先行してサービスを使い始めることができます。
ただし、万が一「非該当(介護保険の対象外)」と判定された場合は、使ったサービスの費用が全額自己負担になるリスクがあります。
そんな事にならないように、ケアマネと契約をして、点数などを確認してもらいます。
「ケアマネ」って、何をしてくれる人なのか
ケアマネは「介護の総合窓口」です
介護保険サービスを利用するには、ケアマネジャー(介護支援専門員)との契約が必要です
ケアマネの仕事をひとことで言うと、「介護保険サービスを整える専門家」です。
ケアマネがやってくれること
✅ 本人・家族の状況をヒアリングして、介護保険サービスを提案
✅ ヘルパー・デイサービス・福祉用具などのサービスを手配・調整
✅ 介護保険を適用するために書類を作成
✅ 定期的な訪問で生活状況や家族の介護状況を確認
✅ その他、生活に関わる悩みの相談先を紹介
「何から始めればいいかわからない」という状態こそ、ケアマネに相談する一番のタイミングです。
ケアマネへの相談に、遠慮はいらない
「こんなこと聞いていいの?」「迷惑じゃないかな?」という声をよく聞きます。
全く問題ありません。むしろ、「何もわからない」という状態で相談してくれる方が、ケアマネとしてはありがたいんです。
「退院後、運動不足になってまた歩けなくなるのが心配です」
「仕事があって平日はサポートができません」
「通院サポートをお願いしたいんですが…」
——こういった漠然とした相談で全く構いません。
ケアマネジャーとつながったら、遠慮なく相談してください^^
退院が決まったら病院でやること
□ 退院前カンファレンスへの参加
「退院前に、自宅での生活について相談できますか?」と病院に申し出てください。医師・看護師・ソーシャルワーカー・ケアマネが集まって退院後の生活について話し合う機会を設けてくれるかもしれません。ケアマネジャーから相談してもらうこともできます。
□ 病院のソーシャルワーカーへの相談
介護保険の申請状況、自宅環境の整備、退院後すぐに必要なサービスについて整理してくれます。「右も左もわからない」という状態で相談して大丈夫です。
□ 主治医への確認事項をメモ
介護認定には「主治医意見書」という書類が必要です。介護保険を申請する前に、必ず入院先の先生へ相談しておきましょう。
📞 まずは地域包括支援センターへ相談を
「地域包括支援センター + お住まいの市区町村名」で検索すると、近くの窓口が見つかります。
※ まずは電話で概要を相談するのがおすすめです。
※ 住まいの先は親の市区町村名
退院後1週間、自宅でやるべきことチェックリスト
自宅に帰ってきたらまずここから
□ 自宅内の動きを検証する
転倒リスクが高い場所をチェックしましょう。
- 玄関・廊下・トイレの段差
- 浴室の滑り具合や掴まる箇所の有無
- トイレまでの動線
- 寝る環境(ベッドからの起き上がりなど)
介護保険では、レンタル手すりの設置や段差解消など
「住宅改修(介護リフォーム)」も利用できます。
□ 服薬管理の仕組みをつくる
薬の飲み忘れ・飲み過ぎは、退院後に最も多いトラブルのひとつです。
薬局で「一包化(1回分ずつまとめてもらう)」をお願いする、お薬カレンダーを使う、などの工夫を早めに始めてください。
□ 緊急連絡先リストを作って貼っておく
- かかりつけ医・病院
- ケアマネの連絡先
- 訪問介護事業所
- 緊急時に頼れる親族
仕事中の家族に電話がかかってきても、対応ができないですよね。
このリストを親の見えるところに貼っておくだけで、いざというとき、本人が自分で相談することができます。
□ 介護保険の申請(まだなら今すぐ)
入院中に申請が済んでいない場合は、今すぐ地域包括支援センターか市区町村の窓口へ。
ケアマネからひとこと——「わからないまま抱え込まないで」
退院後の介護で、家族が一番やってはいけないことがあります。
それは、「自分で全部何とかしなきゃ」と思って、一人で抱え込むことです。
何もわからないのは当然です。
介護が突然始まった人が、最初から全部わかるわけがない。
でも「わからないから誰にも相談できない」と思って、
一人でネットで調べ続けて、疲弊して——追い詰められていく家族もいます。
わからないまま相談してください。
ケアマネが丁寧に対応します^^
まずは地域包括支援センターに電話一本。
「親が退院したんですが、何から始めればいいかわからなくて」
——そんな雑な一言ではじめて大丈夫です。
相談先があると、重たい気持ちが少し軽くなるはずです。
📞 お住まいの地域の地域包括支援センターへ
「地域包括支援センター + 市区町村名」で検索してみてください。
相談は無料。「何もわからない」状態で電話して大丈夫です。
※ 住まいの先は親の市区町村名
在宅介護の「足りない部分」を補いたい方へ
介護保険のサービスは、ケアマネに相談、契約、介護サービス先の紹介などにはじまり、
利用するまでに意外と時間がかかります。
介護保険が適用できる分、手間が多いのがデメリットです。
そういった介護保険の隙間を埋める選択肢として、自費の訪問介護サービスという方法があります。
中でも自費訪問介護「イチロウ」は、最短当日・24時間365日対応で、
介護保険では対応できない時間帯や内容をカバーしてくれます。
もし、「介護認定を進める前に自費サービスをお願いしたい」という方は、ぜひ相談をしてみてください^^
>>【まずは無料相談】自費訪問介護「イチロウ」へのお問い合わせはこちら
※イチロウは現在、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大阪・兵庫・京都の8エリアでサービスを提供しています。
まとめ
✅ 「退院=回復」ではない。実は、退院後1〜2週間が一番キケン
✅ 介護保険の申請は入院中から動く(認定まで30日はかかる)
✅ 申請窓口は市区町村の窓口 or 地域包括支援センター(こっちがおすすめ)
✅ 認定前でも「暫定プラン」でサービスは使い始められる
✅ ケアマネは「何もわからない」状態で相談していい専門家
✅ 自宅の環境整備(段差・照明・手すり)は退院前から動く
わからないまま一人で抱え込まないでください。
相談できる専門家が、あなたの地域に必ずいます^^


