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「お母さん、またトイレ?」
夜中の2時。3時。4時。
やっと寝付いたと思ったら、また物音がする。
「大丈夫かな」と気になって目が覚める。そしてベッドから起き上がる。
これが毎晩続いている——そんな娘さんが、今この記事を読んでくれているんじゃないかと思います。
昼間は仕事をして、帰ってきたら親の介護。そして夜中も何度も起こされる。
いったい、いつ眠れるんだろう。
僕は現役のケアマネジャーとして、在宅介護の現場でたくさんのご家族と関わっています。
その中で、もっとも「限界のサイン」として多く出ているのが、この「夜眠れない」という状態です。
この記事では、認知症の親が夜中に何度も起きてしまう原因と、家族がまず試すべき3つの対処法をお伝えします。
介護保険で解決できる方法も、保険では届かない場合の選択肢も、両方正直にお伝えします^^
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ー目次ー
なぜ認知症の親は夜中に何度も起きるのか
「うちの親、なんでこんなに夜中に起きるんだろう」
そう思ったことはありませんか?
認知症の方が夜中に何度も起きるのには、ちゃんと理由があります。「わざと困らせようとしている」わけでも、「わがままだから」でもありません。脳の変化が引き起こしている症状なんです。
夜中に起きる3つの主な原因

①昼夜逆転(睡眠リズムの崩れ)
認知症が進むと、脳の中で「昼と夜」を区別する機能が落ちてきます。
昼間にうとうとして、夜に目が冴えてしまう。デイサービスに行っていない日、家でずっとテレビを見ながらうとうとしていると、夜に眠れなくなる——これ、本当によくあるパターンです。
②見当識障害による混乱
夜中に目が覚めたとき、「ここはどこ?」「今は何時?」がわからなくなる。
不安になって、誰かを呼ぶ。起き上がって歩き出す。
これは「困らせたい」のではなく、怖くて助けを求めているだけなんです。
③身体的な不快感(夜間頻尿・痛み・かゆみ)
「トイレに行きたい」「足が痛い」「背中がかゆい」——こういった身体的な不快感も、夜中に起きる大きな原因です。
認知症がなくても高齢者は夜間頻尿になりやすい。そこに認知症が重なると、「トイレに行きたい」という感覚を言葉でうまく伝えられず、起き上がって動き回るという行動になって表れます。
「徘徊」と「夜中に起きる」は別物と知っておく
よく混同されるのですが、「夜中に何度も起きる」と「徘徊」は別の問題です。
徘徊は、目的なく歩き回る・外に出ようとする行動で、主に昼間にも起きます。夜中に何度も起きるのは、睡眠障害や夜間の不安・身体的不快感が原因であることがほとんどです。
原因が違えば、対処法も違います。「うちは徘徊じゃないから大丈夫」ではなく、夜中に何度も起きること自体が、介護者にとって深刻な問題だということを、まず知っておいてください。
夜中に起こされ続けると、家族はどうなるのか
「親が夜中に起きるのは仕方ない。私が対応するしかない」
そう思って、毎晩起き続けている娘さんが本当に多いです。でも、それが続くとどうなるのか。
睡眠不足が介護者に与える3つのダメージ

①判断力・感情コントロールの低下
睡眠不足が続くと、人はイライラしやすくなります。
「なんでまた起きるの!」と、普段は絶対に言わないような言葉が口から出てしまう。後から「私、なんであんなこと言ったんだろう」と自己嫌悪に陥る。
このサイクルが続くと、介護うつ・バーンアウト(燃え尽き症候群)につながっていきます。
②体調の悪化
慢性的な睡眠不足は、免疫力を下げます。風邪をひきやすくなる、血圧が上がる、頭痛が続く。
介護する側が体調を崩したとき、「でも私が倒れたら誰が親の面倒を見るの」と、病院にも行けないまま無理をする娘さんを、何人も見てきました。
③共依存・燃え尽きへの入口になる
「夜中も起きて対応するのが私の役割」という思い込みが強くなっていくと、「私がいないとこの人はダメになる」という共依存の状態に近づいていきます。
眠れない日が続くほど、正常な判断ができなくなって、助けを求めることすらできなくなっていく。これは、意志が弱いからではありません。睡眠不足が脳に与えるダメージの問題です。
ケアマネとして断言します「介護者が倒れたら、在宅介護は終わりです」
厳しい言い方をしますが、これは事実です。
あなたが倒れたとき、親御さんを支えられる人はいますか?
あなたが元気でいることは、あなた自身のためだけじゃなく、親御さんのためにも絶対に必要なことです。
「眠れない」を放置することは、自分を犠牲にしているのではなく、在宅介護そのものを危険にさらしていることだと、知っておいてほしいんです。
過去に、こんなケースを担当しました。
40代の娘さんは在宅ワークをしながらご両親の介護をして「うつ病」となってしまったんです。
僕が関わり始めた頃、娘さんのサポートはまだ月に一回程度。でも、だんだんと2人での生活が行き届かなくなり、娘さんが同居することになったんです。
娘さんは在宅ワークだったので「家にいながら、親の介護ができる」と同居を前向きに捉えていました。
ところが生活を始めて1ヶ月目から、在宅介護の過酷さを痛感します。
「洗濯物をほしてほしい」「あれを買ってきてほしい」「眠れないんだけどどうしてかな」
こんなふうにちょっとしたことすべて、娘さんに相談するんです。
本人達からしたら、相談が相手ができたことで安心できますが、娘さんは全く落ち着きません。
なんとか在宅介護を続けていましたが、お母さんに異変が現れます。
「病院の診察券がない…明日、病院に行かなくちゃいけないのに…」
娘さんもいっしょに探し、いつもと違う棚にしまったあったのを発見しました。
いままで物をなくしたことがないお母さんでしたが、それをきっかけにデイサービスでもないのに、デイサービスの支度を始めていたんです。
夜中にガサゴソ…。娘さんにもなんども準備の確認、デイサービスの確認をしていました。
娘さんは次第にストレスが溜まり、なんでもないのに胸が苦しくて泣いてしまうことも。
僕も呼び出されたこともあります。
僕から娘さんへ、クリニックへの受診を促しましたが、自分がいなくなったら両親は生活ができないと頑なに受診をしませんでした。
その数カ月後に、娘さんは限界が来て入院。
お父さん、お母さんにはヘルパーさんを手配したり、ショートステイを併用して生活を続けていました。
まず試してほしい3つの対処法
「じゃあどうすればいいの?」
ここからが本題です。現役ケアマネとして、まず試してほしい3つの方法をお伝えします。
①日中の活動量を増やす(デイサービスの活用)
夜中に何度も起きる原因の多くは、昼間に体を動かしていないことです。
デイサービスなどを使って、昼間しっかり活動してもらう。体を動かして、人と話して、適度に疲れてもらう。これだけで、夜の睡眠の質がぐっと上がるケースが多いです。
僕のお客さんでも、デイサービスを利用した日は、体操に、人との交流でいい疲れが出てぐっすり眠っている言う人も多いくらいです。
すでにデイサービスを利用している方は、利用回数を増やすことを検討してみてください。週1回を週2回に、週2回を週3回に。
「親がデイを嫌がる」という方は、ケアマネに相談してみてください。嫌がる理由によって対応策が変わります。
②寝室環境を整える
夜間頻尿が原因で起きている場合は、ポータブルトイレを寝室に置くだけで、夜中に起きる回数がぐっと減ることがあります。
また、夜中に目が覚めたときの「ここはどこ?」という不安を減らすために、足元灯を置く・カーテンを薄くして外の明るさを感じられるようにするといった工夫も効果的です。
一人で対応をせず、兄弟姉妹へ相談をして交代で対応するのも工夫の一つです。
③夜間対応型訪問介護を使う
介護保険には、夜間対応型訪問介護というサービスがあります。
夜間(18時〜翌8時)に、ヘルパーが自宅を訪問して介護してくれるサービスです。
トイレ介助や安否確認など、夜間の介護を専門のヘルパーに任せられるので、あなたが毎晩起きなくて済む日をつくることができます。
利用するには、担当ケアマネへの相談が必要です。お住まいのエリアに対応事業所があるか確認してみてください。
それでも「眠れない」が続く方へ|自費サービスという選択肢
夜間対応型訪問介護は、確かに有効な選択肢です。
ただ、現場で関わってきた経験から正直に言うと、「それでもまだ眠れない」という状況になることも少なくありません。
夜間対応型訪問介護では届かない3つの場面

◆エリアによって使えない
夜間対応型訪問介護は、都市部を中心に整備されていますが、対応できる事業所がないエリアも多いのが現実です。
◆1回の訪問が10〜20分と短い
夜間対応型訪問介護の訪問時間は、基本的に10〜20分程度。「トイレ介助だけ」「安否確認だけ」というスポット対応が中心です。
「夜間ずっと見ていてほしい」「2〜3時間だけ誰かに任せてその間眠りたい」というニーズには応えきれません。
ヘルパーが訪問する時間は、決められているのでトイレのタイミングと合わないこともあります。
◆突発的な夜間のニーズに対応できない
「今夜だけ、どうしても眠れる時間がほしい」「明日大事な用事があるから今夜だけ頼みたい」——こういった急なニーズには、介護保険のサービス変更が必要で、早くても数日〜1週間かかります。
でも、眠れないのは「今夜」の問題ですよね。
自費訪問介護「イチロウ」が夜間に使える理由
こういった「介護保険では届かない夜間のニーズ」を解決できるのが、自費訪問介護「イチロウ」です。
◆24時間365日・最短当日対応
「今夜から頼みたい」という急なお願いにも対応しています。夜間(18時〜翌9時)も通常通りサービスを提供しています。
◆夜間2時間から使える
「夜の2時間だけ、誰かに見ていてほしい」そんな使い方ができます。その2時間、あなたはぐっすり眠れる。
◆完全オーダーメイドで対応
トイレ介助だけでなく、夜間の見守り、不安になったときの声かけ、服薬管理など、その夜に必要なことをまるっとお任せできます。
「夜眠れる日があるのは大きい」利用者の声
イチロウを利用されている神奈川県在住のK様(定期・週1回8時間)からは、
仕事と介護を両立するうえで、夜に眠れる日があることがどれほど助かるか、
という声をいただいています。
週に1回だけでも、夜間イチロウに任せてぐっすり眠れる日をつくる。それだけで、残りの6日間を乗り越えられる力が戻ってくる。
これは、僕がケアマネとして現場で見てきた実感とも、完全に一致しています。
睡眠がしっかり取れている家族は、認知症介護も乗り越えられている方が多いです。
月1回・夜間2時間から始める「眠れる日」の作り方
「自費サービスって、高くないですか?」
そう感じる方もいると思います。正直に言うと、安くはありません。
夜間(18時〜翌9時)の料金は、公式サイトをご確認ください。最低2時間からの利用となります。
でも、ここで一度考えてみてほしいんです。
あなたが眠れない夜を、このまま何年も続けたとき、失うものはどんなことですか?
体調、仕事、友人関係、自分や家族。あなたの人生はお金では買い戻せません。
月1回・2時間、「今夜だけは眠れる」という日をつくる。その費用が、あなたの介護を長く続けるための「投資」になると、僕は思っています。
相談は完全無料です。「うちのエリアは対応していますか?」「こういう使い方はできますか?」という確認だけでも、気軽に連絡してみてください^^
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まとめ|あなたが眠れない夜を、一人で抱えないでほしい
今回お伝えしたことを、最後にまとめます。
認知症の親が夜中に何度も起きる原因は、昼夜逆転・見当識障害・身体的不快感の3つが主なものです。
そして、それに毎晩対応し続けることで、介護する家族の心と体は確実に蝕まれていきます。
まず試してほしい3つの対処法は:
- ①デイサービスで日中の活動量を増やす
- ②寝室環境を整える(ポータブルトイレ・足元灯など)
- ③夜間対応型訪問介護を使う
それでも足りない場合は、自費訪問介護「イチロウ」の夜間サービスという選択肢があります。
「眠れない」を我慢することは、美徳でも親孝行でもありません。
あなたが眠れている日があるから、介護を続けられる。あなたが元気でいるから、親御さんも安心して在宅で暮らせる。
まずは、月に1回だけでいい。「今夜は眠れる」という日をつくることから始めてみてください^^
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
