在宅介護の悩み・シチュエーション

認知症の親が一人暮らし…不安を解消する3つのサポート方法【現役ケアマネが解説】

認知症の親が一人暮らし|ケアマネが教える3つのサポート方法

※本記事にはPR(広告)が含まれます。

「お母さん、ちゃんとご飯食べてるのかな…」
「物忘れがひどくなってきたのに、一人で大丈夫なんだろうか」

離れて暮らす親のことが、頭から離れない。
そんな不安を抱えている方は、本当に多いです。

僕はケアマネジャーとして10年以上、認知症の方の在宅生活を支えてきました。
現場で見てきた正直なところを言うと、認知症になっても一人暮らしを続けられている方はたくさんいます。
ポイントは、3つのサポートをうまく組み合わせること。

この記事では、訪問介護・デイサービス・訪問薬剤師という3つの柱を、
現役ケアマネの目線でわかりやすく解説します。
読み終わる頃には、「何をすればいいか」が見えてくるはずです。

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一人暮らしのサポートは介護保険の在宅サービスがおすすめ

一人暮らしのサポートには家族の協力が欠かせません。

でも家族だけのサポートでは家族が倒れてしまいます。

そこで活用してほしいのが介護保険の在宅サービスです。

一人暮らしへのおすすめサポート

  • 訪問介護サービス(ヘルパー)
  • 通所サービス
    (デイサービス・デイケア)
  • 訪問薬剤師

この3つを利用すること。
これが今回の結論になります。

聞いたことがあるサービスもあれば、訪問薬剤師については初めて聞く方もいるのではないでしょうか。

続きを読んでもらえれば、親の一人暮らしをすこしは安心して見守ることができるはずです。

ぜひ、最後まで読んでください。

この記事を読むことで

  • 親の一人暮らしにすこしは安心ができる
  • 家族のサポート部分が見えてくる
  • 通院状況、服薬状況が把握できる
  • 今後の介護について想像できるようになる

 

家事のサポートは訪問介護にお任せ

認知症と聞くと物忘れが出てくるイメージが強いのではないのでしょうか。

認知症にはほかにもいろいろな症状があります。

意欲の低下、時間感覚がわからない、物事を同時に進められない、考えられないなど、色々な症状がでてきます。

いかにも生活に支障が出てしまいそうです。

こんな症状が出現したら一人で生活するなんて不可能だと思いますよね。

ふつうに考えれば不可能です。

洋服を洗濯しない干さない。
賞味期限切れの食品が冷蔵庫に山盛り。
お風呂に入らない。
お金の使い方がわからない。

こんなのふつうに考えたら生活できない状態です。

でも、家族の受け止め方と訪問介護サービスを利用することで本人は困ることなく一人で生活ができるようになります。

ポイントは2つ

在宅サポート2つのポイント

  1. 親の希望を受け入れてあげる
  2. 家族ができる範囲でサポートする

1、親の希望を受け入れてあげる

親が家で暮らし続けたい理由は、よく言えばこだわりがある。悪く言えばわがまま。

そんなふうに捉えられます。

なんの問題もなく生活していた親が、身の回りのこと、家のことができなくなってくるのは大変なことです。

ですが、親の希望する過ごし方を理解して受け入れる。認知症を発症しても部分、部分でサポートをする。

これが大切です。

親の希望する過ごし方を理解して受け入れる。

ここが最も大切です。

家事ができなくなってくれば訪問介護サービスを利用することで生活は回ります。

あれができなくなってきた、これができなくなってきた。

だから一人で生活することなんてできない。

頭ごなしに決めつけてしまうと、親は受け入れてくれません。

まずは我慢と観察です。

認知症になりで身の回りのことができなくなってきた。家事が回せなくなってきた。

このことにより本人、家族の感情はどうなっているのか我慢して整理する。

親の生活はどうなっているのかよく観察する。

どこまで親の希望が叶えられそうかよく観察して、考えて、受け入れてあげることが大切です。

2、家族ができる範囲でサポートする

老いてきた親を心配して、世話を焼く。

これは自然なことです。

家族にも家庭があり、仕事があり、趣味があり、休みが必要です。

ときどき、なんでも抱え込んでしまう家族がいます。

掃除も洗濯も調理も買い物も病院の付き添いもお墓参り、なんでも請け負ってしまう。

家族自身の生活を回しながら、親の生活も完璧に回す。こんなのは無理です。

ちゃんとした生活ができないのはかわいそう。

感情が入ってしまいますが整理が必要です。
感情と実際にできることを分けて考えましょう。

無理をしすぎれば家族の家庭も崩れていきます。

週に一回だけ、親と買い物に出かける。
夕食を過ごす。
月に一回の通院につきそう。
1日一回、朝にモーニングコールする。

家族でなければできないことはたくさんあります。

訪問介護サービスなどの介護保険サービスは万能ではありません。

家族がサポートしてあげられること、介護保険サービスで賄えること

これらを整理して親の一人暮らしを支えてあげましょう。

人と会うことが認知症への最大の薬

認知症への薬で代表的なのがアリセプト®です。

薬を飲むことで記憶障害、同じことを繰り返す、判断ができにくくなるなど、認知症の進行を遅らせる効果が期待できます。

認知症になると薬を飲むことで症状が抑制されることもあります。

加えて食事や運動、人と会うことも大切です。

一人暮らし、認知症状が出てくると色々なことに対して意欲が低下します。

人と会うことも億劫になるんです。

だから頭を使うことがなくなり、認知症の進行は加速します。

家事も運動もしなくなるので足腰が弱くなり寝たきりが早くなるのは当然ですね。

薬を飲むことも大切ですが人と会うことで実は色々なことを考えるんです。

人と会っているとき

  • 身だしなみを気にする
  • 相手の表情を見て会話する
  • いつもの人がいなければ気にかける
  • 自分の身内のことを話す
  • 食事の話、病気の話
  • 介護の話

脳はひとつずつに働いているのではなく、状況によりいろいろなことが重なり合って脳が働きます。

認知症の進行を遅らせる3つのポイント

認知症進行を遅らせる3つのポイント

  1. 薬は忘れずに服用
  2. 人と会うことを習慣に
  3. 運動も習慣に

1、薬は忘れずに服用

病気を治すには処方通りに服用すること。
これは鉄則です。

認知症になると物忘れのせいで服用を忘れたり、認知症用の薬をわかったとたんに飲まなくなることがあります。

認知症を根本的に治す薬は今のところありませんが、記憶障害、同じことを繰り返す、判断できにくくなることに対して効果が出ている薬があります。

薬で認知症症状の進行を遅らせながら、人と会うことで症状をさらに遅らせる期待ができます。

服薬拒否があると、服用は至難の技になります。

訪問介護、デイサービスの方に協力をお願いして服用を確実にしましょう。

 

2、人と会うことを習慣に

人と会うことを習慣にするには介護保険サービスの通所サービスが最適です。

通所サービスは2種類

二つの通所サービス

  1. デイサービス(通所介護)
  2. デイケア(通所リハビリ)

a.デイサービス(通所介護)

要支援から要介護の方が集まる場所。

談笑して食事をしたり、適度な運動とレクリエーションで健康維持を図ります。

ついでにお風呂に入ってもらう。という口実で入浴もOKです。

デイサービスのスタッフは本人の体調や表情、身体状況などを観察。

いつもと違う様子、体調不良の訴えが本人からあれば家族へ直接、ケアマネージャーを通して知らせてくれます。

女性で一人暮らしの方には特に評判がいいです。女性のストレス解消は会話ですよね。

男性でも趣味を通した交流で仲間ができることもありますよ。

利用開始当初は週一回だったのに週2回、3回と増やす方も多いです。

b.デイケア(通所リハビリ)

デイケアはデイサービスとほぼ同じです。

デイサービスとの違いは運動に力を入れていること。

理学療法士や作業療法士などを配置しマンツーマンでリハビリをする時間を設けています。

運動を本格的にしたい!
そんな方はデイサービスよりデイケアを選択してみましょう。

3、運動も習慣に

運動は体も心もリフレッシュできます。

運動は健康にも認知症にも効果的です。

認知症がひどくなるとお腹が空いていないのに、ご飯を食べたことを忘れてなにか食べてしまいます。

食べるばかりでは過剰摂取で糖尿病など内科的な健康が心配です。

運動をクセにすることは健康を維持するための一つの習慣です。

習慣化するには通所サービスがおすすめ。

通所サービスを利用している時はもちろん、スタッフから「自宅でもやってくださいね」と促されることで自主トレに取り組む方もいます。

 

実は〇〇になる訪問薬剤師

「かかりつけ薬局」という言葉が少しずつ聞かれるようになってきました。

薬のことは医者である先生としか相談できないと思ってませんか?

今の時代そんなことないんです。

訪問薬剤師さんは身近な存在になってきています。

訪問という言葉がついているので自宅に訪問してくれます。

処方箋を薬局に出したら、担当の薬剤師が自宅まで薬を届けてくれます。

さらに薬の効果、体調や生活状況を聞き取り、必要であれば医師へ薬の相談してくれます。

とても心強いですよね。

頼れる訪問薬剤師

  1. 薬を自宅に届けてくれる
  2. 薬の相談ができる
  3. 医師と連携をとってくれる

1、薬を自宅に届けてくれる

病院に通えばほぼ100%薬が出ます。

長く待たされた病院が終わっても、すぐに帰れない理由に薬の受取に時間がかかること。

具合が悪いから早く家に帰りたい。

処方箋を出して、また薬局へ薬を受け取りに行くのは高齢者にとって大変です。

薬局と契約する必要がありますが約500円ほどで薬を届けてくれます。

500円で薬の配達。ちょっと高いな〜。

そう感じる方もいると思います。

でも薬の配達をする先は高齢者がほとんどです。

薬のことがよくわからない、医師に薬の話をするのは恐縮する、余った薬について相談したい。

薬剤師に訪問してもらうと500円以上の価値が出てきます。

2、薬の相談ができる

薬についてこんなこと感じるときありませんか?

薬で困ったこと

  • 新しい薬なんだか合わない気がする
  • 薬の効き目について知りたい
  • 医師に相談したいけど恐縮しちゃう
  • 余った薬どうしたらいいの?
  • 〇〇な症状に効果のある薬はないの?

薬についてふと疑問に思うこと。

訪問薬剤師であれば気軽に相談できます。

薬自体の効果について問診するのではなく、普段の生活から薬の効果を読み取り最適な薬を紹介してくれます。

お薬手帳の説明欄にも作用、副作用が説明されていまが、いまいち理解できないと困りますよね。

薬剤師が自宅に来ると、普段の生活環境で話をするのでうまく説明できます。

自宅で時間をかけて薬のことを相談できる。

これが500円なんてとても安いです。

3、医師と連携してくれる

薬の効果について医師に相談しようとしても、高齢者世代の方達は恐縮してしまう方が多いです。

医師の中にも生活の様子、服薬状況について丁寧に話を聞いてくれる方も増えてきました。

それでも医師の前では遠慮してしまう高齢者がいます。

医師に比べ薬剤師は話しやすい距離と感じませんか?

窓口で薬をもらう時も体調や薬の増減など気遣う会話があると思います。

ただ、窓口だとやっぱり一人一人の患者さんへ時間がかけられないんですよね。

薬の説明をちょこっとしたり、医師へ薬の変更するアドバイスをちょこっとしたり。

それだけでも十分ですが、訪問薬剤師は違います。

薬の作用、副作用について時間をかけて問診し、本人から医師への相談が難しい場合は文書などで連携をとってくれます。

残薬、薬の変更、薬の量の増減、作用など担当の薬剤師が医師と直接やりとりしてくれるのでとても助かります。

直接では伝えたいことがなかなか伝えられないことを500円で訪問薬剤師がやってくれます。

とても頼りになる存在ですよね。

僕はケアマネージャーをしていますが、医師と薬について相談するのは知識が大きく劣ります。

そんな時は担当の薬剤師さんへヘルプして、医師と連携をとってもらっています。

まとめ|認知症の親の一人暮らし、一人で抱え込まないでください

認知症になっても、一人暮らしを続けられている方はたくさんいます。
大切なのは、3つのサポートをうまく組み合わせること。

認知症×一人暮らしの3つのサポート

  1. 訪問介護で家事・生活をサポート
  2. デイサービス・デイケアで人と会う機会をつくる
  3. 訪問薬剤師で服薬・医師との連携を支える

僕がケアマネとして現場で見てきた中で、在宅生活がうまくいっている家族には共通点があります。
それは、「完璧にやろうとしない」こと。

家族にしかできないことは家族がやる。
それ以外はサービスに任せる。
その割り切りが、結果的に親の生活を長く支えることにつながっています。

介護保険サービスだけでは足りない部分は、自費の訪問介護という選択肢もあります。
「もう少しサポートがあれば」と感じたとき、ぜひ一度検討してみてください。

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