嚥下障害 病気・症状

嚥下障害について

こんにちは!

1日のうちに密かに楽しみにしていること。そう!食事です!食事をする目的は身体に栄養を摂らせるためですよね。胃に穴をあけて胃瘻(いろう)造設する。経鼻経管栄養するなど。こういった栄養を摂る方法もありますが、目で見て、匂いを嗅いで、噛んで、味を感じて、飲み込んで、食を味わう。食事はやっぱり口から食べたいものです。

今回は『嚥下障害』について紹介したいと思います。

嚥下障害とは

気付きやすい様子としては食事中の〝むせ込み〟〝激しい咳込み〟です。他にも喉につかえる、飲み込みづらい、口から食べ物がこぼれる、痰が出るなどといった様子もあります。これらの様子がひどくなると呼吸がしづらくなり(呼吸困難)、顔が赤くなる(顔面が紅潮)、紫色(チアノーゼ)になります。夜間睡眠中に唾液などが気道に流れ込んでもむせないこともあります。

嚥下障害の原因

原因は様々あります。単に加齢によるもの、神経疾患によるもの『脳血管障害、パーキンソン病、ALS、多系統萎縮症、認知症など』、消化器官疾患によるもの(胃食道逆流性現象など)、薬による副作用(睡眠薬、鎮静剤、抗精神病薬など)、他にも意識障害やせん妄症状によるものなど。

嚥下障害の予後(その後予測されること)

誤嚥性肺炎や窒息死のリスクが高くなる。口からの食事(経口摂取)が摂れなくなる確率が高くなる。胃瘻(いろう)、経鼻経管栄養などを行うことを検討する。

治療方法

嚥下治療には大きく三つ分けられます。

『訓練(リハビリ)』『経管栄養法』『手術療法』です。それぞれ簡単に紹介します。

嚥下リハビリテーション(嚥下訓練)

二つの訓練に分けられます。〈間接訓練〉と〈直接訓練〉です。

〈間接訓練〉・・・食べ物を使わない訓練

嚥下体操、頸部可動域訓練、開口訓練、唇、舌、頬の動き訓練、氷なめ訓練、歯肉マッサージ、頭部拳上訓練など。それぞれの詳しいリハビリ内容は別の記事で紹介したいと思います。

〈直接訓練〉・・・・食べ物を使った訓練

そのままですね(笑)。食べ物を使ったリハビリになります。ただ、いきなり普通(常食)の食べ物ではなく嚥下(飲み込むこと)しやすい食べ物の形、大きさ、柔らかさ(食事形態)から始めます。

嚥下障害の予防・日常生活の注意点
  • オーラルフレイルの早期発見に気を付ける。オーラルフレイル・・・口に関する機能の衰えのこと
  • 定期的に歯医者で検診する。
  • 会話を多く取り入れる
  • むせ込み、咳払いが多い時はすぐにかかりつけ医
  • 歌をうたう
  • 飲んでいる薬の副作用を確認(睡眠薬、鎮静剤など)
  • 食事、薬の形態を見直す(食事形態、錠薬を粉薬へなど)
  • 胃瘻(いろう)など口から食べ物が食べられなくなって時について話しておく
  • 介護保険制度によるリハビリ(デイサービスでの口腔機能訓練)

 

いかがでしたでしょうか♪手が使えなくなる、耳が聞こえなくなる、目が見えなくなるなど体のいろいろな機能が低下、最悪使えなくなった状態になっても身体には栄養が必要です。点滴、胃瘻(いろう)などで栄養を単に摂るより、食事を口にして楽しみながら栄養を摂る方がいいですよね。是非、最初に知識として参考にしてください。

 

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