ケアマネージャー 介護サービス

現役の主任ケアマネが解説!!ケアマネへ相談「できること」「できないこと」

ちば君(ケアマネ)
こんにちは♪ ちば君です😄

ケアマネージャーってご存知ですか?※以下、ケアマネと呼びます。

介護保険サービスを利用している人は必ずといっていいほどケアマネが一人、担当として付いていると思います。

ケアマネは介護保険サービスを利用する時に介護の相談を受けてくれる相談役も担っています。

みなさんは悩み事がある時、誰に相談していますか?

相談する相手は選びますよね。

パートナーや親、お子さんや親友、友達、職場の先輩や上司、同僚など、物理的に近い人や気持ちがオープンにできる人に相談するのではないでしょうか?

学生の頃の悩みといえば恋の悩みで親友に相談したり、部活でうまくいかなくて仲間に相談、バイト先の先輩に人生相談。

大人になると仕事の悩みで同僚、優しい先輩や上司に相談。家庭の事情では昔から家族事情を知っている親友や境遇が似ている新しい友人などに相談する人いるでしょう。

こういった相談できる関係の間には前提として〝信用〟〝信頼〟が大なり小なりあります。

複雑な心境のときほど感情が落ち着かず、考えも整理できません。

ある人に相談した時には「好き」と相談していても、ある人には「好きだけどちょっと不安」と相談している。

一人目のある人からすると、そんなこと聞いてない!と感じるかもしれませんが二人目に相談した「好きだけどちょっと不安」も本音なんですよね。

高齢なるとボケや体の衰え、親戚が亡くなったりで気持ちも複雑。

話す相手やタイミングによっては本音を言えない時もあります。

そんな時に頼りになるのがケアマネなんです!

本当は家にいたい。先に亡くなった妻の仏壇を守っていきたい。

ボケて化け物になっても、住み慣れた家で死にたい。

ここまでの執念があっても、世間的には立場は弱くなっています。

家族に話すと

  • 「そんなこと言ってもほら、なにかあったら家族に頼らなくちゃいけないんだから」
  • 「転んでばかりで尻拭いするのは俺たちなんだからゆうことを聞いてくれ」
  • 「すぐに駆けつけられる距離に住んでないんだら、こっちの施設に来てくれると安心できるんだよ」

本人の気持ちを聞いているようで、聞いていない返答がたくさんあります。

誤解しないでいただきたいのは、こういった家族の考えを否定してるわけではありません。

自然な感情だと思います。

言い方によっては本音を聞き出せなくなるばかりか、家族関係が悪化し最後がめちゃくちゃになりかねません。

言いたいことをグッと飲み込んで、ケアマネに相談してください♪

ちば君(ケアマネ)
前置きが長くなりました(笑)

ケアマネは介護サービスの調整、相談だけでなく実は人生の相談も対応しちゃいます♪

他にも介護保険サービスではなく家族が対応できないことについて、財産の相談など様々な相談にのってもらうことができるんです!

具体的な相談内容については次の結論のところから詳しく紹介していきます♪

結論

ケアマネにはなにを相談していいのか🤔

それは

結論

なんでも相談していい💡

家族関係、介護の悩み、病気の不安、お金の使い方、予後、生活の仕方、身元保証、地域のこと、友人のこと、家のこと、ペットのこと

あげるとキリがないです(笑)

ケアマネの基本業務は介護保険制度に関することです。

  • 介護サービスの仲介
  • 利用した介護保険の計算
  • 介護サービスの満足度の確認
  • 介護生活の相談 などなど

こういった介護保険制度に関わることを相談対応するわけですが、介護って日常的なことですよね。

結論のあとにズラッと並べたキリがない相談は要介護状態となった生活を送る上で接点のあるものばかりです。

ないものなんてないんじゃないでしょうか🤔

すべてのケアマネが相談対応に長けていて、仲介・交渉上手というわけではありません。

なので今回紹介する悩み相談の例を、あなたのケアマネが実践できないかもしれませんが相談だけはしてみましょう。

あなたのケアマネがどこまで関わってくれるかがわかります。

ケアマネへの相談事を絞ることができるので、割り切った関係でいられます。

今回は次の3つをピックアップしてどんな悩みを相談すると、損しないかを解説したいと思います♪

是非最後まで見てください😄

介護保険以外でも相談できること3選

僕がケアマネをしているなかで相談・仲介・交渉に入ったことでいろいろなことで損がなかったと感じた例を紹介、解説したいと思います。

ずっと不安だったけど、解消された。

解決の糸口になった。

家族だけで解決できるようになったなどうれしい反響をいただきました。

ではご紹介していきます♪

1、身寄りがない相談

夫に先立たれ、仏壇を何年も守ってきた90歳後半のおばあちゃんを担当しました。

お子さんはいなく、ご自身の親族についてなんどか伺っても話したくない様子があったので〝身寄りはいない〟と判断。

幸いすぐに僕へ信用を置いてくれたので、なくなった後のことを本当のおばあちゃんに聞くように聞いていました。

どこのお墓に入りたいのか、財産はしたいか、残りの余生をどうしたいかなどを価値観に配慮しながら何度も確認しました。

年齢も年齢です。もしかしたら今日、明日に急変して旦那さんのところへ旅立ってしまうことも可能性としては高いです。

その心配があることも伝えると、しっかりわかってくれていましたε-(´∀`;)ホッ

ですが、ケアマネは介護保険制度以外のことは管轄外。

このように、身寄りがいなくて、亡くなったあとの準備ができていない方の手助けをしてくれる存在が司法書士です。

いわゆる、身元保証人、死後事務、後見人制度というサービスです。

幸い、おばあちゃんの近くに事務所を構えている司法書士に依頼ができ、入院や預貯金の引き出しなど身近なことの対応が迅速でした。

このおばあちゃんは預貯金に余裕のあるかたで、生前にお金を使い切ることができないとも話していました。

亡くなった後に残った預貯金は本人の希望で市へ寄付するのではなく、近隣のいろいろな団体(障害者施設や子供へボランティア活動しているなど)へ寄付するように決めていました。

お墓も住み慣れた今の家の近くに、棺桶には旦那さんの写真を入れて欲しいなど

ケアマネは思いは聞き取ることはできますが、身元保証、死後事務、財産管理などはできません。

対応できる士業へ任せます。

ちば君(ケアマネ)
ケアマネが信用を得られたからこそ、専門分野の方を紹介した時に受け入れられたのだと感じました。

2、本音を話してくれないと、家族から相談

親子関係が良好だと話がしやすいです。お金のこと、老後の暮らし方、施設入所について、介護サービスなどいろいろなことが腹を割って話せて、なおかつ価値観が合っていれば物事がスムーズに進み、これほど楽なことはありません。

介護保険サービス開始に

介護保険サービスの利用をすすめる時の引っ掛かりに、本人と家族の価値観の相違でなかなか進まないことがあります。

利用したくない本人と、利用して欲しい家族。

なんだか嫌だ、介護はまだ受けたくない、自分は介護を受けるような状態じゃない。

介護の必要性を感じない本人。

家族はどうしても利用して欲しい。本人に自覚がない認知症状が出ている。医師から運動を勧められているのに1日家にいることが多い。

はっきりしない理由、家族の大変さを理解しない。

こんな状況が続いて、介護保険サービスを受けてくれないと毎日一緒に過ごしている家族としてもモヤモヤ、イライラします。

そこに登場するのがケアマネです✨

身内だとなかなか首を縦に振らないのに、外の人が来ると話しを聞いてくれる方は多いです(笑)

いい勘違いなのが、ケアマネを役所の人と思っている方もいます。

ケアマネからの説明に嘘、偽りはありませんが(話を誇張することはあります(笑))、丁寧に、本人の気持ちを持ち上げるように話をすると素直とまではいかなくても「じゃあ利用してみようかな」と重たい腰を持ち上げそうになります(笑)

今までの生活を丁寧に伺いがなら、本人が退屈と思っていること、家族が大変と感じていることをうまく擦り合わせて介護保険サービスにつなげます。

ちば君(ケアマネ)
第三者が家に来ることで怒ってしまう方もいます。介護保険サービスの必要性を納得してもらえるように時間をかけて丁寧に説明をしていきます。もちろん緊急性は考慮します。すぐに介護保険サービスを導入しないと家族もろとも破綻してしまう状況であれば強制もいたしかたないと判断する時もあるんです。

3、民間や自治体独自のサービス情報を知ることができる

介護保険サービスは残念がながら万能ではありません。

税金の一部が介護保険サービスの費用に充てられているので、平等性を保つためサービスに制限があります。

介護保険サービスを利用することで生活が安定したり、介護負担が軽減することはありますが一つ解決すると、また一つ課題が出てきます。

おむつを使用している人はおむつ代に悩まされ。

ヘルパーを利用していても毎日の食事、栄養管理に追われる。

布団を洗いたくても、クリーニングに出せない。

生活に直結しない間接的なことでもケアマネへ相談してください♪

おむつ代の悩みは「要介護度」「家族の所得」などで援助が出ます。(自治体により要件が異なります)

食事による糖尿コントロールが難しければ配食弁当を頼むことでカバーできます。

寝具乾燥サービスを提供している自治体もあります。

こういった自治体独自のサービスは知る人が知らないと利用できないサービスです。

自宅に足を運ぶケアマネだからこそ生活の実態が見えて、困っていることに資源、サービスの提供ができます。

ちば君(ケアマネ)
ケアマネは頻繁に市区町村へ出向きます。アンテナを張っているケアマネは自治体独自のサービスに敏感で情報を取り入れているんです。

 

 

まとめ

ケアマネは基本的に介護保険サービスに関する相談仲介をしてくれます。

ですが、実際には介護相談というのは氷山の一角のようなもので、多くの課題を本人一人では、家族だけでは解決できないことが多いです。

今回はちょー厳選して3つ、介護保険サービス以外の相談に対応した事例を紹介しました。

1、身寄りがない相談

生い立ち、家庭の事情で身寄りがない方に対してこそケアマネは力を発揮できます。

寄り添って、信用を得て、孤立感をなくして余生を全うしてもらう。

なんでも手伝うのではなく、できないことを手伝います。

僕の今までの経験だと士業へ依頼することも多かったです。

「身元保証人」「死後事務」「後見人制度」

こういったことは司法書士へ相談しています。

2、本音を話してくれないと、家族から相談

家族の説得で話が進まない時、第三者が介入することで重たい腰が少し浮くことがあります。

本人からすると家族は自分のことをわかってくれていないので、第三者へ話をしたくなります。

ケアマネはそこに耳を傾けて、本人の考えに尊重しつつ家族の大変さを理解して仲介し擦り合わせます。

本音を聞いてからが勝負なので焦らずじっくり話を聞いて、介護保険サービスにつなげていきます。

3、民間や自治体独自のサービス情報を知ることができる

介護保険サービスは公平性を重視しているので、個人的な悩み、地域性のある課題は保険が効きません。

そこで地域をよく知っている民間企業や自治体独自のサービスが生きてきます。

自治体独自のサービスはインターネットなどで公開されていますが、ほとんどの方は積極的に調べようとしません。

ケアマネが生活の実態を知って情報を提供してくれます。

ちば君(ケアマネ)
介護保険サービス以外のことをケアマネに相談していいのかと躊躇される方がいますがそれでは損です。ケアマネは情報をたくさん持っています。遠慮なくと言いたいところですが嫌な顔をするケアマネもいるので配慮しながら相談してください♪

 

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