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仕事を終えて、週に1〜2回、母のところに顔を出す。
「ご飯ちゃんと食べてる?」と聞くと、「食べてるよ」と返ってくる。
でも冷蔵庫を開けると、この前買ってきた食材がほとんど手つかずのまま。
体も、なんとなく細くなってきた気がする。
「ヘルパーさんに来てもらおうよ」と話を切り出すと、「知らない人が家に来るのだけは絶対に嫌」と頑として拒否。
何度話し合っても変わらない。でも毎日行くことも、自分には限界がある。
夫のこと、子どものこと、仕事のこと。自分の生活もある。
「私がもっとやってあげられれば…」そう自分を責めていませんか?
大丈夫です。ヘルパーを使わなくても、お母さんの食事を守る方法はあります。現役ケアマネの僕が、現場で実際に使ってきた解決策をお伝えします。
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ー目次ー
「ヘルパーだけは嫌!」その言葉の裏にある親の本音
知らない人に家に入られることへの抵抗感
ヘルパーを拒否する理由として、いちばん多いのが「知らない人が家に入ってくることへの抵抗感」です。
これは決して珍しいことではありません。僕の担当利用者さんでも、同じ理由でヘルパー導入に何ヶ月もかかったケースがありました。
特に、長年一人で生活を守ってきたお母さん世代に多い傾向があります。自分の家に他人が入ってくることは、プライバシーへの侵害と感じるんです。「散らかった部屋を見られたくない」「台所のやり方に口を出されたくない」という気持ちも重なって、強い拒否反応につながります。
「自分のことは自分でできる」というプライド
もうひとつ多いのが、「まだ人の世話にならなくていい」というプライドからくる拒否です。
買い物や料理がしんどくなってきているのは、本人も薄々気づいている。でも、認めたくない。ヘルパーを受け入れることは、「自分はもうダメになった」という宣言のように感じてしまうんです。
これは弱さではなく、これまで懸命に生きてきた証でもあります。そう理解してあげてほしいと思います。
ケアマネ目線:この拒否は"わがまま"じゃない
はっきり言います。ヘルパーの拒否は、わがままじゃありません。
9年以上ケアマネとして現場に立ってきた僕の経験から言うと、ヘルパーを拒否する方の多くは、「自分の生活を守りたい」という強い意志を持っています。その気持ちを無視して無理に押し込めば、関係が壊れるだけです。
大切なのは、親の気持ちを尊重しながら、別の方法で食事生活を守ること。この記事ではその具体的な方法をお伝えします。
なお、「同居している家族がいるとヘルパーは頼めるのか」が気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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でも、食事の問題は待ったなし。放置すると起きること
体重減少・低栄養が進むスピードは想像より早い
「まあ、なんとか食べているみたいだし…」と様子を見ていると、気づいたときには深刻な状態になっていることがあります。
僕が担当してきた一人暮らしの利用者さんにも、こんな方が何人もいました。
70代・80代の女性で、ヘルパーは「自分でできているから」と入れていない。ご本人に聞くと「ちゃんと食べてるよ」と返ってきます。
でも、よくよく話を聞くと、朝ごはんは決まってスーパーの菓子パン。昼も夜も、メニューはいつも同じ。「最近どんな買い物をしましたか?」と聞いても、内容をはっきり説明できない。
つまり、本人に「食べられていない」という自覚がないんです。これが低栄養のいちばん怖いところだと、僕は現場で痛感してきました。
幸い、僕が関わったケースでは早めに気づいて宅配食やヘルパーにつなげられたので、大事には至りませんでした。でも、家族も本人も気づかないままだったら…と思うと、正直ゾッとします。
高齢者の低栄養は進行が早い。1〜2ヶ月で体重が数kg落ち、筋力が一気に低下することも珍しくありません。筋力が落ちれば転倒リスクが上がり、骨折→入院→認知症の悪化、家族の介護負担が増える。という最悪のルートに入ってしまうこともあります。
食事の問題は「そのうち対処しよう」では間に合わないことがある。これは現場を見てきたケアマネとして、強く伝えたいことです。
ヘルパーを使わなくても食事を支える3つの方法
「ヘルパーが無理なら、もう手がない…」と思わないでください。人が来なくても、親の食事を守る方法はちゃんとあります。
①宅配食サービス(やわらかダイニング)
いちばんすぐに動けるのが、宅配食サービスの導入です。
冷凍のお弁当が自宅に届くので、親が「知らない人が来る」と感じることなく食事を確保できます。電子レンジで温めるだけなので、本人でも対応できるケースが多いです。
そんなときに僕がケアマネとして注目しているのが「やわらかダイニング」です。噛む力・飲み込む力が弱くなってきた方向けに、やわらかさのレベルを3段階から選べるのが特徴です。
「食べやすさ」が選べるのは、高齢の親を持つ家族にとってかなり心強い。ケアマネとして、食事が心配な家族に真っ先に勧めているサービスのひとつです。
②栄養管理が必要な場合(メディカルフードサービス)
親が糖尿病や腎臓病、高血圧などの持病を抱えている場合は、カロリーや塩分など栄養価の管理が必要になります。
そういうケースに向いているのが「メディカルフードサービス」です。消費者庁の定める指針に基づいて栄養価が徹底管理されており、創業15年以上・総出荷数600万食の実績があります。
「食べやすさ重視ならやわらかダイニング、栄養管理が必要ならメディカルフードサービス」と、僕は使い分けを家族に伝えています。
③デイサービスでの食事提供(通いなら受け入れるケースも)
「家に人が来るのは嫌」でも、「外に出ていくのは大丈夫」という方は意外と多いです。
デイサービスでは昼食・おやつが提供されます。週2〜3回通うだけでも、栄養状態はかなり改善されるでしょう。ヘルパー拒否が強い方でも、デイサービスは受け入れられるケースを現場で何度も見てきました。
まずはケアマネに相談して、デイサービスの見学・体験利用から始めてみるのもひとつの手です。
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宅配食を選ぶときのポイント【ケアマネが解説】
飲み込みの力に合わせて選ぶ「やわらかさのレベル」
宅配食を選ぶときに見落としがちなのが、「やわらかさ」のレベル感です。
やわらかければ何でもいいわけではなく、親の噛む力・飲み込む力に合ったものを選ぶことが大切です。硬すぎれば食べられない、やわらかすぎれば逆にムセやすくなることもあります。
やわらかダイニングでは、以下の3段階からレベルを選べます。
- やわらかレベル1:厚焼き卵ほどのかたさ
- やわらかレベル2:だし巻き卵ほどのかたさ
- やわらかレベル3:スクランブルエッグほどのかたさ
迷ったときは、まずレベル2から試してみるのがおすすめです。ケアマネや担当医に相談しながら調整していきましょう。
やわらかダイニングとメディカルフードサービス、どっちを選ぶ?
この2つで迷ったときの判断基準は、「食べやすさが課題か、栄養管理が課題か」です。
噛む・飲み込む力が落ちてきて、とにかく食べてほしい→やわらかダイニング
糖尿病・腎臓病・高血圧など持病があって栄養制限が必要→メディカルフードサービス
どちらか迷う場合は、担当のケアマネに相談するのがいちばんです。
▼糖尿病・腎臓病・高血圧など、持病による食事管理が必要な方はこちら
まとめ|親の気持ちを尊重しながら、食事だけは守ってほしい
ヘルパーを拒否する親の気持ちは、わがまま見えるかもしれません。
でも実は、これまで自分の生活を自分で守ってきた、その誇りの表れです。
ただ、家族としては食べなくなっていくのをただ見ていくのはつらいですよね。
人が来なくても、宅配食という選択肢があります。今日から動けます。申し込みはネットで完結するので、「注文してみたから、1週間試してみて」と気軽にできます。
まずは一歩。あなたが動くことで、お母さんの食事を守れるかもしれません。応援しています^^
▼食べやすさで選ぶなら「やわらかダイニング」
在宅介護でお悩みの方は、こちらもご参考にどうぞ。

