こんにちは♪ ちば君です!
ー目次ー
在宅酸素をすることになった!訪問看護は必要?
このテーマについて解説していきたいと思います。
簡単な自己紹介
- 在宅ケアマネ歴6年
- 30代の男性ケアマネ
- 相談総件数100件以上
詳細プロフィールもよかったらご覧ください♪
本題へ入る前に前提を読んでいただけると幸いです。
(注)当ブログでは介護に特化した記事を投稿しています。
ご留意いただきたいこと
- 当ブログは在宅介護、介護保険についてのブログです。
- 医療について詳しく解説していません。
- 病気の名前は表記しますが詳しいことは解説していません。
- 在宅酸素が必要になった患者さんの介護保険の訪問看護を利用する説明。
- その後について紹介、解説する内容となっています。
医療の説明について間違えのないように努めていますが、不足、誤った解釈をしているないようがありましたら
お手数ですがお問合せいただけると幸いです。
6年以上、在宅のケアマネをしていますが、在宅酸素を使用し生活している方は数人しかお会いしていません。
ただ、その数人の中には必ずなんらかの介護保険サービスを利用していました。
その中でも不安が強い患者さんは在宅酸素の生活に慣れるまで訪問看護を利用しています。
もちろん訪問看護の利用を見送る患者さんもいます。
訪問看護を見送る理由
- 在宅酸素の生活に不安がない
- 機械の操作がしっかり理解できている
- トラブルが起きても対応できる自信がある
- 訪問看護以外の介護保険サービスで事足りる
- 家族の協力がある
こういった理由があっても
病院の強いすすめや家族のお願い。
ケアマネージャーから参考になる患者の生活の様子を紹介しやっと理解を得る。
病院から退院を条件に訪問看護の利用を強いられ渋々受け入れる方もいます。
病院も患者が退院したのに、何かしらのトラブルですぐに戻ってこられては困ります。
在宅酸素を使用する状態とは?
心臓の機能低下、肺機能の低下などで体の中に酸素がうまく取り込めなくなる状態。
「呼吸不全」と言われるもので日本には17万人もいます。
「呼吸不全」になる病気はさまざまあります。
呼吸不全になる病気の一例
- 間質性肺炎
- 肺がん
- 心不全
17万人と数字だけ見ればたくさんいる印象を受けますよねえ。
でも身近にはそうそういないんじゃないでしょうか?
在宅酸素を使用している状態になると家の中をちょっと移動しただけでも息切れします。
- トイレに行く
- 冷蔵庫に何か取りに行く
- お風呂に入る時
- 庭に出る
2階に上がる階段は相当なものです。
こういった状況に対しての指導はもちろん病院からあります。
ただ、聞いていたのと実際に生活を開始した後では全然違うとおっしゃる患者さんが多いです。
在宅酸素を導入する方に向けて、訪問看護の利用を検討する必要があるか。
事前に知っておくと参考になることを紹介します。
是非、最後までご覧ください。
訪問看護の利用を検討するポイント
- 訪問看護の利用は必要か
- 訪問看護を利用する目的
- 訪問館看護を終了するタイミング
結論
在宅酸素が必要になった!訪問看護は必要?
これに対する回答、在宅酸素が必要になったら訪問看護を利用する必要はあります!
こう言った回答になります。
なぜ必要になるのでしょうか?
在宅酸素を使用する方は健康な時よりも呼吸が荒くなりやすいです。
今まで通りの生活を送ろうとするとすぐに息切れします。
どのようにして呼吸をコントロールし、生活をしたらいいか。
苦しくなった時はどのように対処したらいいか。
確実に今まで通りの過ごし方ができなくなるので生活を見直す必要があります。
ここに訪問看護による生活のアドバイスが必要になるわけです。
訪問看護が必要な理由
- 今ままで通りの生活を送ろうとすぐに息切れをします。
- どのようにして呼吸をコントロールし生活をしたらいいか。
- 苦しくなった時はどのように対処したらいいか。
こういったことへのアドバイスが訪問看護にできるのです。
健康なままのイメージで日常生活を送ろうとすると確実に苦しくなります。
在宅酸素の生活に慣れるまで訪問看護を利用する。
これが結論になります。
訪問看護を利用する必要性
訪問看護を利用する必要性は次の二つです。
訪問看護を利用する2つの必要性
- 想定外のトラブルに対処できないから
- 在宅酸素生活に慣れていないから
在宅酸素を使用するということは体の中に酸素をうまく取り込めていない状態です。
無意識に健康な状態をイメージして生活を送るとすぐに息切れします。
じゃあこんなことを考えることができますよね。
- きびきび動かずに気をつければ苦しくなくなるのでは?
- 苦しくなった時は酸素量を調整しればいいし、家族がいれば対応できる
- 一人で外出することはないし、苦しくなりような生活を送らなければいい
トラブルが起きた時はどうでしょう?
想定できることは病院から対処法を教えてもらえます。
病気が同じ、症状が似ていても生活スタイルは人それぞれです。
生活スタイルがそれぞれだけど、似てる、近い生活スタイルはありますよね。
そうはいってもトラブルが起きた時に対処できるにはそう簡単ではありません。
トラブルは訓練、練習していないと落ち着いて対処できません。
ここで訪問看護の必要性が出てきます。
全く同じ生活スタイルはないので、患者さんの個々に沿った在宅酸素生活のアドバイスをします。
想定外のトラブル例
- 機械のトラブル
- 患者それぞれの体調による呼吸苦
- 酸素量を上げても状態が改善しない
- 救急車要請の判断基準
こういった想定外のトラブルに訪問看護が対応、アドバイスをします。
基本的に訪問看護は24時間365日連絡、対応できます。
状況、状態によっては駆けつけてくれます。
さらに主治医とも連携します。
患者の生活の様子を把握している訪問看護が看護の視点で主治医へ連携を取ってくれるんです。
主治医は普段の様子を細部まで聞き取ることができません。
訪問看護から生活の様子を聞き取ることができれば、生活の様子を考慮して診断、薬の処方ができます。
訪問看護を利用する必要性について以下の二つを解説しました。
訪問看護を利用する2つの必要性
- 想定外のトラブルに対処できないから
- 在宅酸素生活に慣れていないから
さらに訪問看護の利用は追加の安心があります。
追加の安心サービス
- トラブルに24時間365日相談できる
- 状況、状態によっては駆けつけてくれる
- 主治医と連携を取ってくれるので
- 医師が適切な診断、薬の処方ができる
訪問看護を利用する目的
訪問看護を利用する必要性についてはわかったけど、実際に何をしてくれるの?
訪問看護はいつまで利用するの?ずっと利用しなくちゃいけないの?
訪問看護を利用する目的、内容は患者さんによって違います。
訪問看護の利用目的・内容の例
- 入浴の介助、見守り
- 1ヶ月の生活の様子を見てほしい
- 外出時の酸素量についてアドバイスしてほしい
- 呼吸リハビリを教えてほしい
じっとしている時は呼吸が苦しくなることはほぼありません。
生活のなにかしら、行動にしたときに呼吸苦が発生します。
その時、在宅酸素をつけている状態の生活に慣れていないので訪問看護にアドバイスを求める方が多いです。
逆に、訪問看護が必要ない場合は次のとおりです。
訪問看護が必要ない場合
- 本人、家族共に在宅酸素の機械操作ができる
- 生活レベルを落とさずに過ごすことができる
- トラブルが起きても落ち着いて対処できる
つまり在宅酸素をつける前と変わらない生活を送ることができるのであれば訪問看護は必要ないわけです。
在宅酸素を初めて使用する患者さんのほとんどは、在宅酸素の生活に戸惑います。
そのため、最初の1ヶ月だけ、週に一回30分ほど生活の様子について相談する。
急に体調が悪くなるかもしれない入浴の時だけ。
こう言ったことの不安に対して訪問看護を利用します。
訪問看護を利用する目的は異なる
- 入浴の見守りや介助が目的
- 在宅酸素に慣れるまでの1ヶ月ほど様子を見にきてもらう
- 外出時の酸素コントロールについてアドバイスをもらう
- 呼吸リハビリを教えてもらい、息が上がった時でもコントロールできるようになる
一人で生活している、家族の協力が見込めない、同居家族も不安。
こう言った方は呼吸が不安定になる、外出、入浴について訪問看護を利用すると良いでしょう♪
訪問看護先によっては肺機能を低下させない呼吸リハビリを提供してくれる事業所もあります。
訪問看護の利用を終了するタイミング
訪問看護の利用目的は患者さんによって違うことを解説しました。
一人で生活している、家族の協力が見込めない、同居家族も不安。
こう言った方は呼吸が不安定なる、外出、入浴について訪問看護を利用すると良いでしょう♪
訪問看護先によっては肺機能を低下させない呼吸リハビリを提供してくれる事業所もあります。
と、いうことは患者それぞれで訪問看護の利用を終了するタイミングも異なります。
訪問看護を終了する目安(例)
- 一人で(または家族などの見守り)入浴できるようになった
- 在宅酸素生活に慣れた
- 外出しても呼吸苦の不安がない、トラブル対処ができそう
- 息切れした時の回復コントロールができるようになった
上記に挙げたのは終了の目安ですが、この中でもタイミングは患者さんによって異なります。
1ヶ月で終了する患者さんもいれば、3ヶ月、半年、1年、ずっと。
訪問看護をいつ終了するかは患者さんによって違うんです。
終了するタイミングについての相談は訪問看護の看護師やケアマネージャーが適当です。
まとめ
在宅酸素が必要になった!訪問看護は必要か?
こちらをテーマに解説してきました。
結論
在宅酸素が必要になったら訪問看護を利用する!
例えばこんな利用
- 週に一回、30分 1ヶ月間
- 1週間の様子を聞いてもらう
- 1日の過ごし方(お風呂、外出、家の中の移動、夜中の酸素量など)
- 1ヶ月経ち心配不安がなければ終了
ひと月、問題なく過ごせるかを評価してもらう方法です。
訪問看護に来てもらったからこそ安心した在宅酸素生活が送れます。
訪問看護を利用する必要性
訪問看護を利用する2つの必要性
- 想定外のトラブルに対処できないから
- 在宅酸素生活に慣れていないから
この2つの必要性がない患者さんは訪問看護を利用しなくても大丈夫かもしれません。
ただ、結論でも述べたように評価してもらう目的でひと月だけでも利用をお勧めします。
訪問看護を利用する目的
訪問看護を利用する目的は患者さんによって違いますが具体例を4つ紹介します。
訪問看護の利用目的・内容の例
- 入浴の介助、見守り
- 1ヶ月の生活の様子を見てほしい
- 外出時の酸素量についてアドバイスしてほしい
- 呼吸リハビリを教えてほしい
このほかにも訪問看護を利用する目的はたくさんあります。
個別ケースについては病院やケアマネージャーと相談しましょう♪
訪問看護の利用を終了するタイミング
訪問看護を終了する目安(例)
- 一人で(または家族などの見守り)入浴できるようになった
- 在宅酸素生活に慣れた
- 外出しても呼吸苦の不安がない、トラブル対処ができそう
- 息切れした時の回復コントロールができるようになった
終了した後、病状が悪化したり、やっぱり不安、家族が介護できなくなったなどの理由で再開することもあります。
終了するタイミングは、元の生活が送れるかどうかにチャレンジするタイミングでもあります。
だめだったらまた相談すればいいんです。
患者さんが望むことは、在宅酸素をつけてもできる限り今までと変わらない生活を送ることです。
いままで通りの生活に戻るには患者さんそれぞれの課題があり、解決が必要です。
この課題に親身に相談、対応して解決してくれる人が訪問看護です。
在宅の介護サービスはお手伝いをすることではなく、今までの生活が送れるように
少しでも近づけるようにサポートすることが役目です。
訪問看護の方達は医療知識を生かして在宅生活をサポートしてくれます。
在宅酸素をつけながら、今までの生活を送りたい!
と、思った方は是非、訪問看護の利用を検討してください。
ちば君ブログについて
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