施設の選び方

特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いって何?サービス、料金、いろいろを比較

こんにちは♪ちば君です。

簡単な自己紹介

  • 在宅ケアマネ歴6年
  • 30代の男性ケアマネ
  • 相談総件数100件以上

詳細プロフィールもよかったらご覧ください♪

本題へ入る前に前提を読んでいただけると幸いです。

この記事はこんな人にオススメ

  • 特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いについて調べたい
  • どちらを選んだら良いのかわからない
  • どんなタイミングで施設入所・入居を考えたら良いかわからない

 

在宅のケアマネージャーをしていると、介護に関する様々な相談を受けます。

その中でも特に多い質問が施設に関する相談、質問です。

家族は介護状況が大変になってくると在宅介護に不安を感じます。

そうすると、施設入所が頭をよぎります。

最初に頭に浮かぶこと

施設は空いているかどうか。

次に、費用はどれくらいかかるのか。

近隣にはどれくらいの数の施設があるのか。

サービスはどんなものなのか。

空き状況、料金、距離、介護の質。

これらを気にされます。

さらに、特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いについても質問があります。

それぞれに違いは何か。

料金はどちらが安いのか。

介護の質は?対応に違いはある?

今の自分達なら特別養護老人ホームと有料老人ホームのどちらを考えればいいのか

やっぱり安いから特養(特別養護老人ホームのこと)のほうがいいのか。

こういった相談、質問をよく受けます。

施設についてよくある相談

  • 特養と有料老人ホームの違い(サービスや料金など)
  • 自分にはどちらの施設が合っているのか
  • (安いから)特養を待ったほうがいいか

特に認知症状が悪化したり

排泄介助が必要になったり

要介護3以上の認定が付いた時(特養の入所条件は要介護3以上)

こういった時期になると施設入所・入居を強く考える家族が多いです。

施設入所・入居の相談がくるタイミングは介護者の方が限界に近づいてきている

限界になっていることが多いです。

「もっと早くに調べていれば・・・」と後悔する方もいます。

でも、これってしょうがないですよね。

自分ごとに置き換えても、自分がいつのタイミングで施設に入るのか。

親をいつのタイミングで入所・入居させるのがいいのか。

タイミングに正解はありません。

考えたくないことは先送りにしちゃうこと、誰にでもあります(笑)

施設入所を考えるタイミング

  • 認知症状の悪化(徘徊、暴言暴力、もの取られ妄想など)
  • 排泄介助の始まり
  • 要介護度が3以上になる

施設に入所する時期がきてから、施設について調べ始めても遅いのが僕の本音です。

介護者が精神的、肉体的に限界にきていながら施設見学をし、説明を受けても良い決断ができません。

そうなる前に少しずつ施設情報をインプットしておく。

調べたことがあれば

「そういえばこんな違いがあったな」「料金は特養の方が安かったな」「有料は特養より高かったな」

こんなふうに検討がついて、本格的に施設探しをするときの役立ちます。

家族や友人、知り合いに話してアウトプットすれば調べたことを整理することもできます。

特養と有料老人ホームの違いについて解説しますので是非、参考にしてください。

 

特養と有料の違い(表で一覧)

以下の表は特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いについてよく質問される項目です。

特別養護老人ホーム 有料老人ホーム
運営 社会福祉法人など 民間企業
料金 ひと月:5万円〜15万円・入居金なし ひと月:15万円〜40万円・入所金あり(0円〜)
入所・入居の条件 65歳以上、(原則)要介護3〜5 非認定〜要介護5
サービス 生活支援・レクリエーション・季節イベント 生活支援、施設ごとにより特徴のあるサービス
部屋のタイプ 個室・多少室(2〜4人部屋など) 個室
医療体制 基準があり、加算で体制がわかる・看護師必須・医師必須 基準はない、看護師必須、医師は場所による
特徴 設立後の年数が長い・設備が古いかも、看取り体制がある 新しい施設が多く、設備も新しい

 

 

それぞれの項目について事項から詳しく解説していきます。

 

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは【公的施設】になります。

「公的」と付くくらいですからこんなイメージになりませんか。

入所しにくい、施設のルールが厳しい

入所しにくいのは事実ありますが、施設のルールが厳しいことはありません。

有料に比べると特養の方が、いい意味で砕けています。

特別養護老人ホームの項目を一つずつ見ていきます。

特別養護老人ホーム
運営 社会福祉法人など
料金 ひと月:5万円〜15万円・入居金なし
入所・入居の条件 65歳以上、(原則)要介護3〜5
サービス 生活支援・レクリエーション・季節イベント
部屋のタイプ 個室・多少室(2〜4人部屋など)
医療体制 基準があり、加算で体制がわかる・看護師必須・医師必須
特徴 設立後の年数が長い・設備が古いかも、看取り体制がある
運営

【公的施設】なので社会福祉事業を目的とした社会福祉法人が運営します。

公益性が高く、営利目的としない運営です。

料金

営利目的としないため料金設定は低めです。

所得が低い方は「負担限度額認定証」を取得すれば15万円より安い料金になる場合もあります。

入所・入居の条件

65歳以上、(原則)要介護3〜5の方に限ります。

2組の要介護3の方が同時に申し込みをした場合、家族介護があるのか、家族介護の状況、老老介護など

介護状況を考慮して入所の基準を決める場合があります。

サービス

生活支援:1日の生活を送る上での支援です(食事、排泄、入浴、洗濯、掃除など)。基本支援と言えますね。

レクリエーション:脳トレ、運動、創作、リフレッシュなど退屈しない取り組みをしています。

季節のイベント:春であれば花見、夏はスイカ割り、秋はハロウィン、冬は柚子湯など季節に合わせたいろいろなイベントします。

部屋のタイプ

個室と多少室(2〜4人)があります。

料金が高くなりますが、「ユニット型」というフロアをコの字型にした施設も多くなりました。

部屋は個室が多く、コの字の真ん中に介護ステーションがあるので目が行き届きやすです。

医療体制

【公的施設】なだけあって最低限の医療体制は整っています。

医師と看護師の配置義務があります。

医療行為は施設によりできる、できないが分かれます。

特徴

入所条件が要介護度が3〜5ということで入所者一人ひとりへの介護の時間が多く、例えばトイレ介助をお願いしても

「ちょっとまってください」が多いです。

 

有料老人ホーム

有料老人ホームは【民間施設】です。

料金が高いイメージですが、探せば特養と同じくらいの料金設定を設けている有料老人ホームもあります。

有料老人ホームは個々にサービスを提供してくれます。

有料老人ホーム
運営 民間企業
料金 ひと月:15万円〜40万円・入所金あり(0円〜)
入所・入居の条件 非認定〜要介護5
サービス 生活支援、施設ごとにより特徴のあるサービス
部屋のタイプ 個室
医療体制 基準はない、看護師必須、医師は場所による
特徴 新しい施設が多く、設備も新しい
運営

【民間施設】ですが大手企業が運営しています。

高齢者一人ひとりの要望に応えられるように、多種たよなサービスを展開しています。

料金

営利目的としないため料金設定は低めです。

所得が低い方は「負担限度額認定証」を取得すれば15万円より安い料金になる場合もあります。

入所・入居の条件

非認定(自立)〜要介護5と要介護認定による入所条件はないところが多いです。

ですが老人ホームなので60歳〜65歳の方に入所条件を設けています。

サービス

特別養護老人ホームと大きな違いはありません。

生活支援:1日の生活を送る上での支援です(食事、排泄、入浴、洗濯、掃除など)。基本支援と言えますね。

レクリエーション:脳トレ、運動、創作、リフレッシュなど退屈しない取り組みをしています。

季節のイベント:春であれば花見、夏はスイカ割り、秋はハロウィン、冬は柚子湯など季節に合わせたいろいろなイベントします。

有料老人ホームの中にはリハビリに力を入れている施設や地域性を活かした施設もあります。

部屋のタイプ

完全個室の施設がほとんどで、一人の時間、家族の時間とプライベートな空間で過ごすことができます。

医療体制

医療体制を整えている施設が多いですが、看護師の配置義務はありますが、医師の配置義務はなく、医療行為は施設によってバラバラです。

特徴

有料老人ホームにはさらに3つのタイプに分かれます。

  1. 住宅型
  2. 介護付き
  3. 健康型

介護状況や今後の介護生活を考えどのタイプの有料老人ホームが良いか検討してください。

 

まとめ

特別養護老人ホームと有料老人ホームの違いについて表を元に解説しまいた。

偏に料金が安い特別養護老人ホームがいい。

サービスが充実しているから有料老人ホームとは言い難く

介護状況、老後の生活スタイル、費用、場所などいろいろなことを考える必要があります。

施設入所・入居を考える前の施設見学をおすすめしますが、入所・入居への抵抗や時間の問題など

見学まで行動に移せない方も多いと思います。

そんなときは気になる施設のパンフレットを郵送で取り寄せてみましょう。

パンフレットには施設が伝えたい情報がギュギュッと詰まっています。

まずは近くの特別養護老人ホームと有料老人ホーム、ひとつずつパンフレットを取り寄せ見比べください。

 

 

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