施設の選び方

特別養護老人ホームの費用を抑える方法4選

施設の費用を抑える
ちば君(ケアマネ)
こんにちは!ちば君です!

在宅介護がいよいよ限界に近づいてくると、考えることは限られてきます。

その一つが施設入所です。

施設入所を目の当たりにしたときすぐに入所できるのか、施設費用はどの程度なのか。

この二つは必ずと言っていいほどケアマネへ質問があります。

今回はその二つのうち「費用」の部分、さらに入所費用に手が届かなくて愕然としている方に向けて参考になる記事です。

もしかしたら!と感じたらメモして、明日または週明けに担当のケアマネ、行政に聞いてみましょう!

この記事はこんな方におすすめ

  • 施設入所の費用が足りなくて困っている
  • 家族と世帯が一緒になっていることがネックになっている
  • 世帯分離をして入所できるのかを知りたい
  • 制度の手続きについて詳しく知りたい

 

一般的な入所費用

介護施設には特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどありますがこの記事では特別養護老人ホーム(以下、特養)についての一般的な入所費用について紹介します。

特養の一般的な入所費用

要介護のランクによって料金が変わりますが、大体〔10万円前後〜13万円前後〕です。

ひと月の費用

10万円前後〜13万円前後/月

この費用の内訳は居住費、食費、介護サービス費です。

この費用とは別に医療費、レクリエーション代、理美容代、嗜好品購入などがかかります。

以下、居住費、食費、介護サービス費について紹介します。

ちば君(ケアマネ)
医療費などは個別性が高く具体的な紹介が難しいです

居住費

ひと昔と違い、目が行き届きやすいようなユニット型と言われる施設が作られています。

新しい施設なのでユニット型を選ぶと居住費が高くなります。

居住費

多少室・従来型 2万前後〜4万円前後
ユニット型個室
・準個室
5万前後〜6万円前後

〔部屋タイプについてのブログ記事〕

ちば君(ケアマネ)
介護士も従来型よりユニット型の方が介護がしやすいです

食費

食事は施設によって差が出やすい項目の一つですね。

食費が高ければ美味しい食事が出てくる可能性が高いですが、そうとも限りません。

可能であれば是非、見学に合わせて試食もしてください。

食費

4万円前後/月 (一食約450円計算)

ちば君(ケアマネ)
栄養バランスを重視しているため味の期待はできません

介護サービス費

実際に介護をしてもらう部分に支払う費用です。

介護のランクが高いほど、介護する時間が多いため費用が高くなります。

居住費と部屋のタイプ別と合わせて参考にしてください。

※特養の施設入所条件は基本的に要介護3以上

介護サービス費

要介護 多床室・従来型個室 ユニット型個室・ユニット型純個室
要介護1 17,190円 19,560円
要介護2 19,230円 21,600円
要介護3 21,360円 23,790円
要介護4 23,400円 25,860円
要介護5 25,410円 27,870円
ちば君(ケアマネ)
もっとも介護する時間が多いランクは要介護3だったりします

費用を抑える方法4選

特養の入所費用は居住費、食費、介護サービス費が主となり決まります。

その中でも居住部屋のタイプ、要介護度によって料金が変わるわけです。

ひと月の費用

10万円前後〜13万円前後/月

ここからは費用を抑える、下げるにはどんな方法があるのか。

行政の手続き多く面倒に感じるかもしれませんが、年一回の申請などで費用が抑えられます。

ここはコスパが良いと割り切り、自分に当てはまりそうな制度であれば手続きを進めてください。

費用を抑える方法○選

  1. 多床室の利用
  2. 介護保険負担限度額認定証
  3. 世帯分離
  4. 生活保護制度の利用

1、多床室の利用

施設入所を考えた時、真っ先に考えることが二つ。

空き状況と入所費用です。

入所費用に10万円前後〜13万円前後。

この10万円前後の費用に抑えるには多少室の利用は絶対です。

多少室は人気があるため空きが出にくい、すぐに埋まってしまう。とも言われます。

そもそも、特養の入所を考える人は費用を抑えたい人が申し込みをします。

在宅介護がしんどいけど、費用がかかって入所できない。でももう限界。

こんな状況になり入所の決意に至る方達です。

多床室は費用が抑えられる代わりに、利用者にとっては居心地が悪いと感じる環境でもあります。

多床室の注意ポイント

  • プライバシーの確保が難しい
  • 感染のリスクがある
  • 重度の認知症であると入所が厳しくなる場合も

プライバシーの確保

多床室は2〜4人部屋で、カーテンで仕切りを設けているところが多く、ちょっとした物音やテレビの音量に配慮が必要になります。

介護度が高くなり居室で排泄介助を受ける場合には匂いの影響も出てくるため、面会の時にはお部屋でゆっくりと過ごすのは難しい環境です。

感染のリスク

同室の利用者がインフルエンザ、コロナウィルス、疥癬、結核などに感染すると一緒に隔離されます。

そうなると感染するリスクは高くなり、食事や排泄などの日常生活は極力、部屋のなかでさせられるようになります。

もちろん面談もできなくなります。

重度の認知症は入所が困難

認知症になると集団生活が困難になる症状が出てしまう方もいます。

同室の利用者の私物を使ってしまう、成立しない会話が1日に何度もある、夜寝ずにゴソゴソしているなど

こういった症状の方を落ち着かせることが介護士の腕のみせどころではありますが、受け入れが難しいと判断する施設もあります。

2、介護保険負担限度額認定証

介護保険施設を利用する際の低所得者向けの制度です。

対象施設は次のとおりです。

対象施設

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • ショートステイ
  • 介護療養型医療施設
  • 介護医療院

介護保険負担限度額証は「居住費」と「食費」が一定額となる制度。

行政に手続きを行い、審査を受け、1週間前後で適用か否かの通知が届きます。

低所得者向けの制度なので、一定の基準値があるわけです。

制度適用の条件

  • 世帯全員が住民税非課税
  • 預貯金額が一定額以下
  • 年間の「所得」「課税年金」「日課税年金」の合計が基準に当てはまる
  • 生活保護を受給

条件に当てはまると一律した料金で減額になるわけではなく、預貯金額、所得合計などを考慮して段階的な費用の減額となります。

3、世帯分離

世帯分離とは住民票の世帯を分けることです。

介護はいろいろ世帯で見られることがあります。

2、介護保険負担限度額認定証もそうですよね。

介護のお金に関することは世帯で見られるんです。

特養入所の際、世帯年収が一定額以上だと一般的にな施設費用を支払うことになりますが、世帯年収が極端に少ないと施設費用も減額される可能性があります。

世帯分離についての解説はかなり細かくなるので別の記事で解説をします。

 

4、生活保護制度の利用

いろいろな制度を検討しても入所費用に手が届かない場合、生活保護制度を申請する方法も一つです。

対象条件

  • 世帯収入が最低生活費にみたない
  • 高齢や障害、病気により労働での収入を得ることができない
  • 生活を援助してくれる親族がいない
  • 多額の資産を所有してない

生活保護を受けると、介護サービス費、医療費などに扶助を受けることができ、実質の費用はかかりません。

負担する費用は「食費」のみとなります。

まとめ

在宅介護がしんどくなり、介護施設を探し始めたけど費用がギリギリ払えない。

そうなると「介護の悩み」「お金悩み」のダブルパンチでさらにストレスが溜まる。

介護制度も知っていれば得する、知らないと損をする制度なんです。

それを知るための手段や方法がみんなわからないんですよね。

だからこそ情報収集が必要。

今回紹介した特養の費用を抑える方法4選。

費用を抑える方法○選

  1. 多床室の利用
  2. 介護保険負担限度額認定証
  3. 世帯分離
  4. 生活保護制度の利用

1つひとつを詳細に説明できませんでしたが、そんな方法があると知るだけでも調べるきっかけになります。

あきらめずに情報収集、頑張りましょう。

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