おばあちゃんが足を骨折して病院に入院したんだけど、まだ歩けないのに退院の話になってて・・・ 病院の相談員さんに歩けない状態では自宅で面倒見れないって相談したら、”老健”っていう施設を勧められたんだけど、どんな施設なの??
では、今回はリハビリに特化した施設である「老健(介護老人保健施設)」について解説していきます。 介護について超初心者のサル子ちゃんでもわかるように、「老健(介護老人保健施設)」についてわかりやすく解説していきますね。
”老健”とは介護老人保健施設の略称であり、以下のような特徴の施設です。
- 入所条件は要介護1~5の方
- リハビリに特化した施設
- 施設に医師がいるので安心
- 費用は月額12万円前後(低所得者は減額あり)で入所一時金は0円
- 入所期間は3ヶ月~6ヶ月が多い
- 入所難易度は低い
介護超初心者の方でも”老健”についてイメージができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
ー目次ー
入所条件は要介護1~5の方のみ
老健への入所条件は要介護1〜5の方のみです。
要支援の方は入所はできません。
ちなみに、ショートステイとは30日以下の一時的なお泊りサービスのことです。
そうならないためにも要介護認定が更新になる際には注意しましょう。
リハビリに特化した施設
老健はリハビリに特化した施設です。
老健では以下のような人のリハビリが有効的です。
- 脳梗塞や脳出血などの脳疾患
- 転倒などによる大腿骨骨折
- 寝たきりなどによる廃用症候群
老健には理学療法士や作業療法士、中には言語聴覚士がいる施設もあるため、リハビリに特化した施設と言えるでしょう。
リハビリは多くて週に5〜7回実施できる施設が多いです。
ただし、入所して3ヶ月間の期間のみであるため、注意が必要。
3ヶ月を超えると、週に2~3回程度にリハビリの頻度が減ってしまいます。
施設に医師がいるので安心
老健には必ず施設医(医師)が常駐しており、普段内服するお薬も処方してくれます。
施設医(医師)が常駐しているので肺炎や尿路感染症(膀胱炎みたいな病気)などは施設内で治療が可能。
ただし、皮膚科や耳鼻科など専門医の治療が必要な場合は通院が必要です。
また、医療機関へ入院して治療が必要な場合は、施設での治療はできません。
医療機関への入院が必要な場合は、一旦退所して医療機関へ入院しなければならないのです。
ただし、老健ではできない治療が常時必要な場合、元の老健に戻れなくなることもありますので注意が必要です。
費用は月額12万円前後(低所得者は減額あり)で入所一時金は0円
老健に入所する際、入所一時金や礼金、事務手数料などの料金はかかりません。
老健の月額の入所費用は食費も合わせて大部屋でおおよそ12万円前後。
個室だと18万円~20万円前後のところが多いです。
介護保険負担限度額認定証が貰えると、お住まいの市町村が食費と居住費を一部負担してくれるため、月額の入所費用が安くなります。
申請にはお住まいの市町村での手続きが必要ですが、申請は無料なのでまずはお住まいの市町村へ問い合わせてみましょう。
介護保険負担限度額認定証についてくわしくはこちらを参照してください。
そんなに安くなる可能性があるんだ!? それなら一度おばあちゃんが住んでる市町村に聞いてみるよ!
入所期間は3ヶ月~6ヶ月が多い
ちゃんと自宅や自宅以外の施設で安心して生活できるように退所を支援してくれます!
老健は入所して3ヶ月間はリハビリを多くできますので、利用者様は入所して3ヶ月目が一番お元気になる頃です。
老健ではその一番お元気である入所後3ヶ月~6ヶ月の間に自宅や自宅以外の施設での生活に戻れるように、ケアマネージャーや色々な介護サービスの人と連携して、利用者様が元気に安心して過ごせるようサポートします。
また、多くの老健ではターミナルケア(お看取り)にも対応しています。
入所中に元々の病気が悪化したり、新しい病気が発症したりして状態が悪くなった場合、施設医と相談しながら老健で最後を迎えることも可能です。
入所難易度は低い
老健は特養(特別養護老人ホーム)と違って一定期間で退所する人が多くみえるため、満床で順番待ちになることはほとんどないでしょう。
また、入院している病院も次の行き先が決まっていれば退院を少し伸ばしてくれることもあります。
まとめ:老健は比較的安く、早く入所できるリハビリと医療が手厚い施設です!
今回は老健(介護老人保健施設)について解説していきました。
老健の特徴は以下の通りです。
- 入所条件は要介護1~5の方
- リハビリに特化した施設
- 施設に医師がいるので安心
- 費用は月額12万円前後(低所得者は減額あり)で入所一時金は0円
- 入所期間は3ヶ月~6ヶ月
- 入所難易度は入所しやすい
老健は比較的安く、早く入所できるリハビリと医療に手厚い施設です。
しかし、老健は在宅復帰するための施設であるため、多くの老健は入所期間が3ヶ月〜6ヶ月と決められています。
入所期間が3ヶ月〜6ヶ月で自宅や他の施設へ退所しますが、老健は繰り返し利用できるというメリットもあります。
あまり知られていない老健の繰り返し利用。
いつまでも元気に安心して自宅で過ごすためにも老健の繰り返し利用をしてみてはいかがでしょうか。