皆さんのご両親、おじいちゃん👴、おばあちゃん👵は布団で寝ていますか?ベッドで寝ていますか?
- 最近、布団から起き上がるのが大変になってきたからそろそろベッドがいいかな?
- 認知症の親がベッド生活だけど度々、転落したり事故が多いから布団の方がいいのかも。
- ベッドにしたら起き上がり、歩き始め、車椅子への移乗が楽になった!
- 布団の上げ下げ、床から起き上がることが運動になって、健康のためには布団がいい!
日本人は布団で寝る習慣がありますね。それでも若いときちょっとした憧れからベッド生活をしたり、部屋の環境から布団で寝起きしたり、高齢になればベッドを使用することも避けられないかもしれません。
布団、ベッドにも一長一短があります。今回はそれぞれのメリット、デメリットを解説し、最後にちば君なりの考えから高齢者にとってどちらが最適なのか結論を紹介したいと思います。
今回の解説を読むことで布団のままがいいか、ベッドに切り替えた方がいいのか、考えがまとまると思います♪
今回のテーマはこちらです
高齢者の寝起きはどっち?布団VSベッドをケアマネが解説!!
こんなテーマで解説していきたいと思います♪
先に結論から言っちゃいます(笑)
ー目次ー
結論
布団からの起き上がり、立ち上がりが大変になったらベッドへ切り替えましょう!!
※今回のベッドは医療・介護で利用されている介護用ベッドを対象に解説します。
介護保険を適用してベッドを借りるには要介護2以上の認定を受ける必要があります。
介護認定の受ける流れについてはこちら↓
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以下は布団、ベッドのメリットをそれぞれ解説して最後にまとめて解説します♪
1、布団のメリット・デメリット
布団のメリット
【足腰が弱くなりにくい】
布団を使っていると足腰が弱くなりにくくなる!です。
布団で生活していると、毎日必ず2回は寝起きしますね。
- 起きて立ち上がる
- 座って横になる
これって実は運動になっているんです!ここだけ見ると下半身だけの運動に思えますが実は下半身だけでなく上半身の運動もできているんです!
「布団の上げ下げ」が上半身の運動になっているんですね。「布団の上げ下げ」がどういうことか知らない、聞いたことがない若い人もいるみたいです(笑)
最近の住宅は「押し入れ」が少なくクローゼットタイプが多くなっている印象を受けます。押し入れがある住宅であれば、朝起きたら布団を畳んで押し入れにしまう。寝るときは押し入れから出す。
この動きが上半身の運動になるわけですね。
【掛け布団が落ちない】
布団は床に敷くので、掛け布団がずれることはあってもよほど寝相が悪くなければ、掛け布団が自分にかかっていないということはないでしょう(笑)
【部屋が広く使える】
布団は使わないときは押し入れにしまうのが普通です。
押し入れに収納すれば一時的に部屋を広く使えることができますね。
布団のデメリット
【敷きっぱなしになる】
今日はめんどくさい、朝寝坊して押し入れに収納する時間がない、一人暮らしで来客もないから敷きっぱなしでも困ることはない。
どうですか当てはまる人もいるのでは?(笑)
若い人であればそういったことはあると思いますが、高齢者はまた別の理由があります。
- 高齢になり布団の上げ下げができない。
- 上げ下げしてくれる家族がいない。
【カビが生える】
敷きっぱなしになる → 湿気が溜まる → カビが生える(気づかない) → 布団をめくる →最悪な結末が。
【布団から起き上がれなくなる】
布団の中があったかくて起き上がれないzzzってことではないですからね(笑)
今回のテーマは高齢者を対象にしているので高齢になったらという状況です。
布団の上げ下げを毎日毎日続けていたとしても、生活を送るうえでは他の場面で膝、腰、肘など体を悪くすることもあります。
そうすると布団から起き上がる、立ち上がることがまぁ〜大変になってきます。
高齢者の口癖に一つが「歳には勝てん」です(笑)
【おむつ交換がしにくい】
ここは介護者目線です。
寝たきりになるとトイレに行くことができなくなるので、おむつをするようになります。
一人で取り替えられないとなると、誰かに交換してもらうようになりますが次のような大変さがあります。
- 手際よくできない
- おむつをしっかりと当てることができにくい → 漏れる可能性が大
- 介護者の膝、腰を痛める
【転倒の危険】
布団を敷きっぱなしにしていると、敷布団につまずいて転倒する事故も多いです。
1センチほどの絨毯でもつまずいてしまう高齢者もいるので敷布団ではさらにつまずく可能性も大きいですね。
布団のメリット、デメリットのまとめ
- 毎日の布団の上げ下げで上半身、下半身の運動になるが、いつかはできなくなる。
- 布団を収納することで、部屋を広く使うことができるが収納できなくなると敷きっぱなしになりカビるんるんがルンルンすることに
- 寝たきり状態になった時、トイレに行くことができず、布団でのおむつ交換などの介護は介護者の身体を痛めてしまう。
布団のデメリット対策
【敷きっぱなしになる】
原因を調査する必要がありますが布団の上げ下げが出来ないのであれば誰かにやってもらう、ベッドに切り替えるといいでしょう♪
【カビが生える】
布団の下にすのこを入れると空気の通りが良くなるので、湿気が溜まりにくくなりカビるんるんがルンルン出来なくなります(笑)
【布団から起き上がれなくなる】
意外かもしれませんが、床に置くタイプの手すりがあります。鉄板の上に布団を敷くことで、手すりをつかんで起き上がる、立ち上がる時に鉄板の重量+体重+手すりを使った時の力が働くため力強く起き上がることができます。
【おむつ交換がしにくい】
おむつ交換をする際は、介助者の腰より高い位置で行うと腰痛なりにくいですが布団は高さの調整ができません。寝たきり状態となり、トイレでの排泄できない状態になってしまったならば、すぐにベッドの利用を検討しましょう。
【転倒の危険】
布団を敷きっぱなしにすると、敷布団につまずき転倒する可能性が高いです。布団を収納する、または畳んで端によけて転倒を予防しましょう。
2、ベッドのメリット、デメリット
ベッドのメリット
【起居移動動作が楽に!転倒予防にも!】
布団に比べると起き上がり、歩き始めがとても楽になるでしょう。介護用ベッドには柵が付いているので、初めて使う方でも起き上がり、立ち上がりの時に自然と柵に手が伸びて動作ができます。
ベッドに戻って横になる時も同じです。柵を持ってゆっくりと体を横に寝かせることができます。それぞれの動作を行う時には柵に捕まるので安定し起居移動動作が安定しベッド付近では転倒も予防できます。
【カビが生えにくい】
ベッドには基本的に専用のマットレスを敷きます。通気性がいいのでカビが生えにくいです。
さらに介護保険を適用(要介護2以上)してベッドを借りていれば無料で交換することができます。
【意外と掃除はしやすい】
介護用ベッドは電動式で機能が備わっているものがほとんどです。
- 🛏頭を上げる機能
- 🛏足を上げる機能
- 🛏ベッドの高さを上げる機能
三つ目の高さを上げる機能が備わっているため、ベッドの高さを大人の腰くらいまで上げることができます。高さだけでも大人の腰の位置まで上がれば簡単な掃除はしやすいです。
【手すり代わりにもなる?】
ベッドの頭、足にはそれぞれボードがついています。
そのボード部分を手すりとして活用すると移動のふらつき解消になるかもしれません。
【介助が楽になる!】
寝たきりになるとトイレに行くことができなくなるため、ベッド上でおむつをつけることになります。おむつ交換をするにあたり、布団ではなくベッド上であれば
- 手際よく行え、おむつをしっかりと当てることで漏れが少なくなる
- ベッドの高さが調整できるので介護者の腰痛予防になる
ベッドのデメリット
【運動の機会が減少?】
布団を上げ下げすることがなくなるので、毎日の運動量は下がります。
掛け布団を畳むことはしますが、布団に比べれば労力は低いですね。
【ベッド事故は多い⚠️】
便利な道具なほど危険はありますね。介護用ベッドも同じです。
いくつか事故のケースを紹介します。
- 柵と柵の間に首が挟まり窒息死してしまった
- 柵に掴まり立ちあがろうとしたが、しっかりはまっていなく転倒し腕を骨折した
- 腕を柵の外に伸ばしたまま、リモコンを操作し挟まってしまった
実際に亡くなるケースは多いです。日常的に使用するからこそ注意が必要ですね。
【部屋のスペースを取る】
ベッドの大きさは普通の大きさで幅91センチ×長さ191センチです。
畳、一畳の大きさが縦176.0cm×横87.8cmなので畳より二回りほど大きいイメージです。
ベッドにはミニサイズ、レギュラーサイズ、ワイドサイズがあり、身長に合わせて選びます。
ベッドのメリット、デメリットのまとめ
- 起居動作が楽になり、転倒も予防できるが運動量が落ちる?
- 収納する必要がなく、介護保険を適用(要介護2以上)すればマットレスの交換は無料なのでカビるんるんがルンルンしなくなる(笑)
- 場所を大きく取るが掃除は意外としやすい?
- 寝たきりの方へのおむつ交換はベッド上ですると介護者の負担軽減になる。
- 最後に事故です。使用上の注意を福祉用具の相談員からよく聞いて利用しましょう。
ベッドのデメリット対策
【運動の機会が減少?】
布団と違い上げ下げがなくなる分、日々の運動量が少なくなります。
ラジオ体操など運動する機会を設けて補いましょう!
【ベッド事故⚠️】
日常的に事故が起きないよに気をつけていても、事故を100%防ぐことはできません。
事故のケースを紹介したように不注意、確認不足が事故を招いています。
いろいろ調べましたが、ベッドの事故を100%防ぐことはかなり難しいです。というかありません。
どのように気をつけるかと言うよりも、使用上の注意をよく守る、自分のその日の体調、衰え方を受け止め体の動作、リモコンの操作に留意するようにしましょう。
【部屋のスペースを取る】
ベッドが部屋に設置されると存在感がとてもあります。頭、気持ちを切り替えて、ベッドあればこれができる!、ベッドがあるから転ばなくて済んだ!などベッドの存在を味方にしましょう♪
一度、場所を決めると自分達では動かせません、ベッドを設置するにあたってのいくつかの留意点です。
- 💡生活の動線
- 💡頭の向き
- 💡立ち上がる方向(ベッドの左右どちらにするか)
- 💡押し入れなどの収納との間
- 💡部屋の出入り口までの距離
ベッドが入ることで生活方法が変わります。ベッドを入れることで生活を豊かにするので設置するときは時間をかけてでも、ベッドが入ってからの生活を想像してみましょう♪
布団VSベッドについてのまとめ
冒頭で結論を示しましたがちば君が考える結論は
布団からの起き上がり、立ち上がりが大変になったらベッドへ切り替えましょう!!
です♪布団、ベッドのメリット、デメリットをもう一度おさらいです。
【布団のメリット、デメリット】
- 毎日の布団の上げ下げで上半身、下半身の運動になるが、いつかはできなくなる。
- 布団を収納することで、部屋を広く使うことができるが収納できなくなると敷きっぱなしになりカビるんるんがルンルンすることに
- 寝たきり状態になった時、トイレに行くことができず、布団でのおむつ交換などの介護は介護者の身体を痛めてしまう。
【ベッドのメリット、デメリット】
- 起居動作が楽になり、転倒も予防できるが運動量が落ちる?
- 収納する必要がなく、介護保険を適用(要介護2以上)すればマットレスの交換は無料なのでカビるんるんがルンルンしなくなる(笑)
- 場所を大きく取るが掃除は意外としやすい?
- 寝たきりの方へのおむつ交換はベッド上ですると介護者の負担軽減になる。
- 最後に事故です。使用上の注意を福祉用具の相談員からよく聞いて利用しましょう。
それぞれ一長一短ではありますが、高齢者にとっての生活の質を保つのであればベッドに軍配が上がると考えます。
単に体が弱くなった事が理由であればベッドに切り替えることを考えるのはそんなに難しいようには思えません。
高齢者は環境を変えるのがとても苦手です。
家の中で転んだり、足腰が弱くなって「ついに自分もベッド生活か」と落ち込んだり、嘆いたり、布団一つにしても嫁入りの時から使っている、子供、孫からもらった布団など、思い出深い品かもしれません。
高齢者にベッドが必要と家族が考えたら体を心配することも大切ですが、気持ちに寄り添いながら納得させる話し方も大事だと思います。
どうですが?♪
布団のままがいいか、ベッドにしようか悩んでいる方の参考になれば幸いです😁
このブログについて🍀
ちば君のブログでは高齢者の老後の満足、介護者の燃焼に役立てる情報を発信しています。
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