要支援・要介護

人の心を変えることはできるの?がんと闘病。なにを思って毎日を生きる?

こんにちは♪ ちば君です♪

咳が数日続き、風邪かな?と思って町医者に行ったら、風邪の診断。

腰が痛くて、整形外科へ。レントゲンに異常がなくて湿布で数日みて治る。

お腹の調子が悪くて、整腸剤をもらいなんともなくなる

でも、もし、先生が、ん?

なんて反応した後に

ちょっと大きな病院で検査を受けてきて下さい。

と言われ、検査し、がんです。余命〇〇月です。

と言われたら。

こんなシチュエーションを想像することはあるでしょうが、実際にならないと想像することでしかできません。

がんになった人の気持ちはがんになった人にしかわからないです。

気持ちを想像することはできても、100%理解する、共感することはできません。

今回は

人の心を変えることはできるの?がんと闘病。なにを思って毎日を生きる?

これをテーマに在宅ケアマネである僕自身ががんと闘病した利用者さんをモデルにして

  • がんになっても生きがいを持って毎日を生きる
  • 生きがいをもって生きるがマンネリ化
  • そして生きがいがなくなる

この三つの子テーマについてお話ししていきたいと思います。

 

今回のブログでこんなことが皆さんの参考になれば嬉しいです。

  • がんと診断された人の心境の変わり方について知る
  • がんになっても生きがいをもって生きるとはどんなことか
  • 生きがいがなにかわからなくなった時に人はどうなるのか

がんという病気についての簡単な知識(がんと診断された人の心境の変わり方)

がんは誰でもなりうる

男性が生涯でがんになる確率は65%亡くなる確率は27%

女性が生涯でがんになる確率は50%亡くなる確率は18%

日本人の二人に一人は一生のうちなんらかのがんになる可能性があるということです。

がんは予防できないの?

残念ながら完全には予防できないようです。

食生活を見直す、運動する、飲酒喫煙を控えることで“なりにくくする”ことはできるようです。

つまり生活習慣を正しくすることが予防になるということですね

がんは移らない

がんは遺伝子が傷つくことによって起こる病気であり、人に移るということはありません。

「悪性腫瘍」と「良性腫瘍」

「腫瘍」

「腫瘍」とは体の中になんらかの原因でできた細胞のかたまりのことです。

「良性腫瘍」

この「腫瘍」が増殖したり、転移しないもの簡単にいうと悪さをしない「腫瘍」が「良性腫瘍」です。

「悪性腫瘍」

一方で増殖、転移する「腫瘍」を「悪性腫瘍」つまり「がん」ということです。

がんと診断された後の心の変化

がんと診断されて

よし!!余生を楽しもう!!

と、心機一転する人はいないと思います。

がんと診断されればどんな人でも「不安」「怒り」「悲しみ」「ストレス」「落ち込み」などの感情、精神的ダメージを受けると思います。

一旦は受け止め、考えないよにしても薬による副作用や食欲低下、眠れないなど普通に生活を送っているのに、普通に生活ができない。

そんなことが続きまた心の変化が出てくるでしょう。

 

ここからは僕が担当していた患者さんの様子を紹介したいと思います。

 

がんになっても生きがいが持てるのか

まず今回のテーマの登場人物の紹介です!

登場人物のプロフィール

80代後半の男性、名前を「ゼフおじさん」としましょう。

同居人は妻と猫

車で30分ほどの距離に二人の娘家族が住んんでいます。

がんの種類は下咽頭がん。がんの転移により胃を全て摘出しています。

多趣味。山登り、ツーリング、散歩、カメラ、野球。

性格は前向き。

関わり始めた当初、「やりたいことをやるだけ、とのかくは歩けなくならないようにしたい。歩けなくなったらなにもできなくなる」

と落ち込む時期は通り過ぎたのかようで、リハビリをして、散歩やカメラなど再開したい。と前向きでした。

ゼフおじさんは、死ぬまでに絶対のこれを成し遂げたい!!

という、目標はありませんでした。

やろうとしていたことをやるだけ

なにかを成しとけたい目標はありませんでした。

でも

  • 奥様に迷惑をかけたくない
  • トイレくらいは自分で行けるようにしておきたい
  • 写真の展示会が近くあるためそれには行きたい
  • 今後の春に咲く桜を一枚撮りたい

意外と誰でも思いつく、考えられる、自然とそう思うようなことをやりたい。

という感覚に感じました。

応援する側からすると、それれらを“目標”としてサポートしていきますが、ゼフおじさんにとっては目標というよりは、もともとやりたいと思っていたことをやるだけのこと。

といった、印象を受けました。

介護チーム

夏前から訪問診療、訪問看護、訪問リハ、訪問歯科、福祉用具、こういった訪問サービスチームを組みサポートを開始

秋先に予定している写真の展示会に行くことを目標に

療養指導、健康管理、嚥下リハビリ、運動リハビリをおこない

月に1〜2回程度の発熱など体調不良はありましたが無事に展示会に行き、写真仲間と写真仲間と談笑、仲間がとった写真をみることができました。

ゼフおじさんは、がんになったから何か大それたことを成し遂げたい!

というわけではなく、もともとやりたかったことをやりたいというよう淡々とこなしていくだけのように感じました。

がんに負ける

展示会を終えた後も献身的に体調管理、リハビリに励んでいました。

眠れないことがあるにしても、決まった時間にベッドに入り、起きる。

嚥下リハビリ、運動リハビリの先生たちと相性が良かったということもあり

リハビリはただするわけではなく、笑いながら楽しむことができていました。

本当に楽しそうにリハビリを続けていました。

リハビリをすることが目的になるのは本来、間違っていますが、笑う理由になっているのであればその時、その瞬間は救われていますよね。

病状、体調に変化なく迎えた1月

僕が今年の目標について伺ったところ

「そんなもんはいつ死ぬかわからない年寄りに行くもんじゃない。わけぇ者にいくもんだ!」

と、怒らせてしまいました。

続けてゼフおじさんは

「早く死にたい。家内にずっと迷惑をかけている。生きている意味がない」と。

ゼフおじさんのモチベーションが突然180度変わったことに驚きつつも、申し訳のない気持ちにもなりました。

僕はそんなつもりで聞いたわけではなく、ゼフおじさんが話していた、さくらの写真を撮る話をしたかった。

など弁解するかのように会話を続けました。

結局はその日、穏やかに終わる感じではなく、申し訳ない雰囲気のままお邪魔させてもらいました。

ゼフおじさんのその後

「早く死にたい。家内にずっと迷惑をかけている。生きている意味がない」

と僕に話したゼフおじさん。

その後も今まで通りの規則正しい生活を送っています。

 

体調管理に留意しながらリハビリを続け、テレビを見たり、本を読んだり、日記をつけたり、写真を見返したり。

僕も当たり障りない話をして、なんのサポートもできていない無力感のまま担当のケアマネージャーを続けています。

まとめ、感想

がんと診断されたときの心境は人によって様々だと思います。

10代、20代、30代、、、70代、80代

夫婦二人、夫婦と子供一人、子供が生まれたばかり、結婚したばかり、定年退職したばかり

また、年齢、家族の有無によっても心境の違いが大きいのかなと想像します。

風邪や腰痛などよくなる、よく聞く病気・怪我なら気持ちは理解、共感しやすいですし

気軽に話ができ、笑い話にもなりやすいです。

だけど

がんなど重症化しやすい病気に罹った場合のその人の心境は理解も共感も難しい

応援するのも励ますのも難しい

会話するのも難しい

 

 

 

・・・

 

 

 

がんと闘っている人へ

こちら側がなにかする(応援、励まし、理解、共感、直接の支援)ことは

こちら側が勝手に何か自分のやってあげたいとい欲を満たそうとしていたんじゃないかと考えてしまいました。

ケアマネージャーの仕事として割り切って、制度上確認しなくてはいけないことを遂行するのか。

言葉が交わせませんが、具合の悪い家族に無言で寄り添ってくれる犬、猫などのペットもいます。

なにか解決しよう(こちら側の視点で)とするのではなく

ただただ

寄り添うだけがなにか救う

解決になるのかもしれない

そういうふうにも感じました。

 

努力するのはがんになった人を助けようとすることではなく

気持ちに寄り添う

なのかな。

 

 

 

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