こんにちは♪ちば君です😄
「訪問介護」聞いたことありますよね🤔?
介護保険サービスで最も需要のある一つのサービスが「訪問介護」通称ヘルパーです。※以下この記事ではヘルパーと呼びます。
ヘルパーは掃除、洗濯、調理に買い物など主婦(夫)が毎日こなす家事をお手伝いしてくれるサービスであり、排泄介助、食事介助、入浴介助など体に直接触れるサービスもしてくれます。
と、疑問を持たれる方もいます。
家政婦との大きな違いはいくつかありますが、サービスの範囲に制限がある。この一つは大きな違いですね。
介護保険を適用したヘルパーでは
- 同居家族がいる場合は家事のお手伝いができない。
- 犬や猫などペットの餌をあげることはできない。
- 油まみれになった換気扇を掃除できない。
こういった制限があります。
今まで自分でやってきたことができなくなってきたから、介護の申請をして、調査をうけて要介護1など認定をもらったのにどうしてできないだぁ〜!と怒ることはなくても、残念に思いますよね。
こうなるとヘルパーが家に来る目的とは🤔?
いま、ヘルパーを利用している方のなかには、ただ掃除をお願いしている、家でお風呂に入る手伝いをしてもらっているなど、ごく普通にできなくなったことをお手伝いしてもらっている方が多いのと思います。
今回、僕自身の考えになりますが、ヘルパーが家にくる本当の目的をお伝えしたいと思います✨
ヘルパーがどういった目的でサポートに来るのか理解できれば、今よりも充実した老後が過ごせて、健康がより現状維持できるはずです♪
是非、最後まで読んでください😄
ー目次ー
「訪問介護(ヘルパー)」が家に来る目的とは
ヘルパーが家に来る目的、それは
要介護状態となったその人の生活をサポートすることを目的とするから
ん?要介護状態となった人の生活をサポートする?
同居家族がいても家事のお手伝いしてほしい、一緒に生きてきたペットのお世話もしてほしいし、気持ちよく料理するために換気扇も掃除してほしいですよね。
体力なくなってきて、買い物へ行けなくなったから介護申請をしてる。
足腰が弱くなって散歩にもいけなくなってきたからお願いしたい。
簡単にやってきた換気扇の手入れもできないからお手伝いしてほしい。
それなのにサポートできない?どうして🤔
と、腑に落ちない。わかります。とてもわかります。
同居家族だって仕事や育児など自分周りのことで疲弊しますし、子供がいない方は子供同然にペットを可愛がってきました。
ごはんだって衛生環境の良い状態で料理したいですよね。
じゃあどうしてできないのか。
ココがポイント
ヘルパーのサポート内容は、保険適用の範囲が法律で決まっているから
それをいっちゃあお終いですよね(笑)
ただ、ここはケアマネージャーとしてもどうしようもないところです💦
この後、要介護状態となった生活をサポートすることを目的について具体的にお話しします。
読んでいただければきっと「あ〜そういうことか」「すこしは理解できたかも」と「訪問介護」の方が来る目的の理解にすこしは納得ができるのではないかと思います♪
「訪問介護(ヘルパー)」が家に来る目的。その具体的なこととは?
ヘルパーが家に来る目的は、要介護状態となった人の生活をサポートするため。と前述しました。
ではその人の生活をサポートする具体的な内容とは何かというと次の通りです。
ヘルパーがその人の生活をサポートする本当の目的
- 健康状態をチェック
- 生活の変化を観察
- 認知症状に留意してコミュニケーションを取る
- どのような余生を送りたいのかを聞き取る
それぞれ詳しく解説していきます♪
1、健康状態をチェック
要介護認定を受けることになった原因は、体に何かしらの不調があるからですよね。
膝が痛い、腰が痛いなどといった整形的な問題や
高血圧、低血圧などの内科的な問題。心臓が悪い、肺が悪いなどの循環器、呼吸器の問題。
こういった問題が根本にあって、日常の生活に支障をきたすようになったわけです。
ヘルパーはまずこういった問題部分、つまり健康状態を確認することが目的の一つです。
ヘルパーは看護師ではありませんが、基礎的な医療知識を学んでいる方もいます。
たとえば血圧。成人あれば最高血圧が140mmHg(最低血圧が90mmHg)です。
高血圧が基礎疾患とされている方に訪問するのであれば、訪問時に毎回血圧を測る、または血圧手帳を確認し健康状態をチェックします。
その上で、本人ができなくなってしまった家事の援助などのサポートに入るのです。
2、生活状況の変化を観察
健康状態をチャックした後に掃除や洗濯、排泄介助、入浴介助を行います。
ここでもプロのヘルパーであれば単に与えられたサポートをこなすのではなく、生活状況の変化に留意します。
自宅内の様子は一目でわかりますが、大切なのは本人(利用者)の生活の様子です。
食事状況、睡眠状況、お通じ状況、外出状況、社会参加状況などなど
1日、1週間、1ヶ月でどのように変化しているか、変化していないかを聞き取り、観察します。
生活状況の変化を察知することで過剰なサポートをしなくてすみ、サポートが不足する前に調整もできます。
3、認知症状に留意してコミュニケーションを取る
ボケたくなくても、高齢になればボケてくるのは避けられなくなります。
家族は親に認知症状の兆候が出た時、どのように対応して良いのか困惑し、実際の介護では怒鳴りたくもないのに怒鳴ってしまうようなことが起きます。
例えばヘルパー、ケアマネージャーからこんなふうに報告されたらどうでしょうか♪
「ここ最近、薬の飲み忘れがあるようです。服用したかどうかも覚えていない時があり、お薬カレンダーの活用し、薬の袋に日付を書いてみました。数日間経過を見たところ、服用できていない日は1日お一人で過ごす日がほとんどでした。」
- 認知症状とみられる報告と対処法
- 対処した結果
この流れがあると家族の対応も同じようにすれば良いのでまずは気持ちの余裕が生まれるはずです。
認知症は早期発見、早期対応すると進行を遅らせる効果が高まります。
4、どのような余生を送りたいのか聞き取る
親は子に心配されたくない。と考える方も少なくありません。
子が親の心配をするのは余計だ!と怒られる。とも聞きます。(特に父親から)
余生について他人や介護のプロが相手だから話している方も中には多くいらっしゃいます。
家族に相談できない、しなくなった理由をいくつか紹介します。
- 自分がボケたら施設に入ろうと思うが、そんな弱音みたいなことを子には言いたくない。
- 余生の相談をしたら、不本意なことばかりを押し付けられたことがあり相談ができなくなった
- 子供たちで誰が面倒をみるなどと揉めているようなので話しにくい
- 子供たちの話が威圧的に感じるから
自分の余生を他人に決められることがイヤであったり、家族の和が乱れる理由が自分のことであったりすると家族に話せなくなります。
僕たち(介護のプロ)も時間はかかりますが、信頼関係を気づきながら癌になったらどうしたいか、最期はどこでどのように迎えたいかなどを聞き取っています。
もちろん、本人たちも最期は家族になにかしたの手伝いをしてもらうことを頼まなくてはいけないので話すタイミングが訪れることはわかっています。
そのタイミングについても僭越ながら助言させてもらっています♪
まとめ
ヘルパーがサービスをする本当の目的は?について僕の考えを紹介しました。
ヘルパーは掃除、洗濯などの家事をサポートしに来ているわけではなく以下、4つのことを意識しています。
- 健康状態をチェック
- 生活の変化を観察
- 認知症状に留意してコミュニケーションを取る
- 余生をどのように過ごしたいかを聞き取る
1、健康状態のチェック
主の病気がどのようになっているかを確認して、家事などのサポートに入ります。
ヘルパーは家政婦ではなく介護のプロです。身体状況が良くなっているのか、維持できているのか、悪化しているのかを介護チームの中で最初に確認できるポジションにいます。
介護の最善線にいるヘルパーは介護チームの『目』です。健康状態をチェックしてもらい変化にいち早く気づいてもらいましょう♪
2、生活状況の変化を観察
生活の様子が変わったということは、体に何か変化が起きているとも捉えられます。
- 日課にしていることをやらなくなった(花の水やりをしなくなった、朝刊を読まなくなったなど)
- カレンダーのメモがない(通院日、友人との約束など予定がないなど)
- お薬を飲んだ形跡がない(お薬がまるごとない!など)
生活の変化はなんとなく気づくこともありますが、はっきりと気づくためには意識しなくてはいけません。
ヘルパーのように目的をもって観察するからこそ気づきやすいということも言えますね♪
3、認知症状に留意してコミュニケーションを取る
認知症の初期症状については医療従事者、ベテランヘルパーでも困惑します。
咳き込んでいれば、「風邪ですか?」と体調を気遣うことができますが、健康保険者証を探している時に、「認知症ですか?」なんて聞けませんよね(笑)
積み上げてきた信用が一気に崩れます。
それくらい認知症状については慎重に観察が必要です。
脳に異常をきたしていると検査で分かった時にはすでに症状がはっきりしていることが多いです。
いち早く認知症状を発見するには性格、生活習慣、考え方などその人自身を知っておくことが重要なんです。
僕は志村けんさんが好きで、今でも家族にボケの冗談をかましています(笑)本当にボケてもわからないね(笑)といまは笑ってくれています😅
ヘルパーが定期で訪問し、毎回同じコミュニケーションになるかもしれませんがこれも大切なコミュニケーションです。
ある日突然に症状が現れる時があります。
- いつもと返答が違う
- 好きでもない食べ物を食べようとする
- 通院日について何度も確認してくる
などなど
ひっかかりがあるとヘルパーはスイッチが入り、自尊心を傷つけないように慎重に探りを入れます。
そして家族に答え合わせなどの協力をお願いしています。
4、余生をどのように過ごしたいか聞き取る
個人的には最難関の情報です。
若いうちは何歳までに結婚して、子供を産んで、家を買ってなどライフイベントを考えることが楽しみでしょうが、老いていき、できなくなることが増えてくるとネガティブなことばかりを考えてしまいます。
ただ、僕は100人以上の高齢者に関わってやりたいことはなにもないと本心で話している方を見たことありません。
育児、夫妻の介護、仕事で完全燃焼し定年後は体力気力がない、色々な理由でやりたかったことを諦めている方がほぼ全員です。
余生をどのように過ごしたいかを聞き出すのはかなり骨が折れます。
まず話したがらない方が多いです(笑)
なので、時間をかけて、信用を得て聞き出します♪
できないことに対して介護のサポートをするより、やりたいことを実現するためのサポートの方が僕自身やる気が出ます!
ヘルパーさんにもこの一役をお願いすることも多いです♪
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