介護シチュエーション 親の介護

親(身内)の介護は自分がしなくていい

こんにちは♪ ちば君です♪

 

みなさんは家族介護と聞いたら、自分のどの家族を想像しますか?

多くの人は、親である兄弟姉妹、多くはないかもしれませんがおじいちゃん👴おばあちゃん👵子供👶を想像すると思います。

時々、いや、ときどきでもないかもしれないですね。

介護している家族を自分の意図しない理由で手にかけてしまうニュースをよく見かけ、その度に残念気持ちになります。

家族は一番身近な存在で、本当は信用できる人で、助けてあげられている人なのに「限界がきて」行為に及んでしまう。

本当は介護をやりきって燃焼して天国へ送り届けたいのに。

手間も苦労も迷惑もかけるけど最後の最後は大好きな人に見送られたいのに。

頭ではダメだと、もっと介護を続けなくちゃと考えても心と頭が繋がらない

すごく苦しい辛い気持ちを抱えて、誰にも相談できず寂しく介護を続けた果てが悲しい結果になる

そんなことは誰も望んでいないはずです。

おもた〜い話から始めてしまいましたが、今回は家族介護をしている人の気持ちが、考え方が少しでも楽になってもらえたらと思って僕の介護感お話ししたいと思います。

 

今回、介護についてこんなふうに考えている方の参考になるかもしれないです♪

  • 介護は家族が絶対にしなくちゃいけない
  • 家族がはなまる介護をしなくちゃいけない
  • 誰かに頼るのは本人に申しわけがないと考えてしまう
  • 誰かに頼るのは迷惑をかけてしまう
  • 大好きな家族のことをキライになってしまいそう
  • どんなふうに助けを求めたらいいかわからない

今回は大きなテーマである【親(身内)の介護は自分がしなくていい】からさらに5つ小テーマに分けてそれぞれの僕の考えを紹介し、介護歴13年の経験を活かした対策、アドバイスを紹介したいとおもいます♪

結論(一番伝えたいこと)

一番伝えたいことは至って単純です。

自分以外の人に介護のお手伝いをしてもらう

これです。シンプルなことです。

ただ、このシンプルなことがどうしてもできずに自分の中の悪魔に支配されてしまう方がどんどん出てきてしまいます。

悪魔と戦えるのは天使です。

天使を見つけると考えるとなんか見つけたくなりませんか✨?

今回の僕の考えが参考になって、天使を見つけたくなる考え方になれば嬉しいです☆

その1、家族が介護をしなくていい

介護は必ず家族がするもの?

子育ては本能的にお父さん、お母さんがそれぞれ役割をもってする、したい気持ちになって子育てをします。

でも親(身内)の介護は本能的に家族の誰かがする、したい気持ちになっているでしょうか

僕がケアマネージャーとして関わってきた家族には義務感として介護をする気持ちになる人が多い印象を受けます。

もちろんそうではなく、うまく介護との距離をとっている方もいます。

「責任感」と「使命感」

「責任感」は身を滅ぼしやすい

妻だから、夫だから、父だから、母だから自分か介護をしなくちゃいけない自分にしか介護をできる人がいない

こんなふうに自分が介護の全てをやらなくてはいけないという「責任感」を強くもってしまう

気が抜けない休むことも悪いことをしているなど負の思考に陥りやすくなります。

「責任感」を持つことが悪いのではなく全ての介護に責任感を持つことはよくないといことです。

「使命感」を意識すると前向きになれる

「使命感」を意識すると仕事を達成しようと前向きな思考になるのは僕だけでしょうか(笑)?

「使命感」の中には「責任感」も含まれていると思います。

僕はケアマネージャーとして家族に「家族にしかできない時にパワーを使って欲しい」とお願いしています。

まぁ家族にしかできないことは結構ありますけど・・・例えば

  • 入退院の手続きや入院中の面会
  • お金関係(預貯金の引き出し、使い道の決定など)
  • 親戚との連絡・報告
  • 家族の意向をまとめる

こういったこともパワーは使うんですが(笑)最後の最後、本人が亡くなる時に、亡くなる直前にパワーを使って欲しいと伝えています。

「使命」人それぞれですが入浴介助はやってあげたい、料理を作ってあげたいなど「使命」を言い換えると「生きがい」にもなると思います。

これはこれでOKだと思います👍

この「生きがい」がいきすぎる「責任感」に変身して何がなんでもやらなくちゃいけないといった悪の心ダースベーダーが生まれます(笑)

対策・アドバイス

家族で介護をするときは「妥協」が必要です。

いつもは朝7時に朝食を用意してあげてるけど、今日は8時でいいかな

たまのお味噌汁は即席でいかな

散歩、たまには10分くらいでいいかな

こんなふうにちょっとしたことでいいんです👌

介護の「妥協」は気持ちにゆとりを与えてくれます。

「責任感」ではなく「使命感」を意識してみて下さい。

「使命」を果たすことは最終的に目的が達成すればいい。というやり切ること、「達成感」でもあります。その時々の、その介護本質が達成できれば介護はOKなんです👌

その2、家族の介護は△くらいがちょうどいい

「責任感」の先にあるもの

「責任感」を意識して介護をすると「はなまる介護」つまり「完璧な介護」を自分の中で求める、追求してしまいます。

  • 朝はかならず用意した食事を食べて欲しい
  • 運動させなくちゃいけない
  • おむつ交換はかならずこの時間にやらなくちゃいけない
  • 朝6時に起きて朝食を作らなくちゃいけない
  • 外に連れ出さなくちゃいけない

「責任感」で介護をするとこんな風に〇〇しなくちゃいけないという思考が一日中ぐるぐるしています。

でも「責任感」があるからこそここは冷静に考えましょう。

その1、で「責任感」よりも「使命感」を意識してみてください。とお伝えしました。

「責任感」はあっていいんです。「責任感」は言い換えると「想いが強い」と言うことでもあります。

身内の介護への「思いが強い」からこそ冷静に考えて、介護一つ一つの結果(本質)が「はなまる介護」になればいいと考えるのはどうですか?

冷静になるためにはどうしたらいいのでしょうか?

その1の対策・アドバイスさせてもらったようにまずは「妥協」をしてみてください。

でも、その「妥協」ができないという方はなぜ「妥協」ができないでしょうか。

それは「責任感」が強すぎるから、言い換えると「想いが強い」からではないでしょうか。

この「想いが強い」をもう過ごし深ぼっていきます。

「思いが強い」根っこにはなにが?

どうして「想いが強い」と「妥協」ができなくなってしまうのでしょうか?

子育てをしているとき、子供には将来こうなて欲しい

といった、「強い想い」がありませんか?または現在進行形でありませんか?

子育ての一環として勉強をたくさんさせたり、習い事に通わせたり、実はそれって自分本位なところもあると考えられませんか?

もちろん僕も子供がいるので全てが自分本位だとは考えていません。

ただ、なんでもかんでもあれやりなさい、これやりなさいは子供の気持ちを本当に尊重していないですよね?

「想いが強い」気持ちをその人をコントロールしたい感覚になっていませんか?

もしそんな感覚になっているようでしたら、もう一度考え直してみてください。

対策・アドバイス

家族の介護は△くらいがちょうどいいんです。

そういうふうに思考を置き換えましょう(笑)

「責任感」を強く感じてしまうがために「はなまる介護」を求める、追求してませんか?

「責任感」は「強い想い」です。でもそのせいで介護している自分の首を絞めているかもしれません。

さらにはその「強い想い」で身内の人の自由を束縛をしてるのかもしれません。

「強い想い」は身内である家族が家族として最も伝えることのできる特別な想いです。

△介護をするには、他に介護に携わっている家族や信用できる人に話を聞いてもらう。

冷静に「妥協」するため、「心にゆとり」をつくるために自分以外の誰かに話を聞いてもらうことが最善です。

その3、誰かにお願いするから家族が介護がちょうどいい距離で続けられる

ちょうどいい距離感で身内の介護をするには「妥協」つまりは「心のゆとり」が必要です

じゃあその「心のゆとり」を持つにはどうしたらいいか。

簡単です。

人に頼ることです。

「責任感」が強いと人でなんとかしなくちゃ、自分でなんとかできる、もう少し、もう少しと・・・

とうに限界を超えているのにまだ走り続ける人がいます。

限界を超えても走り続けることができるのは2000年シドニーオリンピックで金メダルをとった高橋尚子さんだけです🏃‍♀️💦

立ち止まって一緒に考えてみましょう。

介護をする目的はなんでしょう?

家族がぶっ倒れるまで介護を続けることでしょうか?

違いますよね?

国の制度では(高齢者が)住み慣れた地域や住まいで尊厳ある自立した生活を送ることを目的にしています。

でももっとシンプルに

本人が好きなように、望んだように死ねるように手伝ってあげる、

これが介護の目的(本質)じゃないでしょうか?

対策・アドバイス

重度の認知症などで認知機能が低下して意思の疎通ができない、本当の気持ちが確認できない。

こんなときは仕方がありませんが、介護の目的は本人の生きたいように、望んだように死ねるお手伝いをすることだと思います。

この僕の考えを前提に、「心のゆとり」を持つためのアドバイスとして

人に頼って「責任」を分散し「責任感」を緩和することです。

  • 料理は同居家族
  • 通院は別居家族
  • 介護者の方を気分転換させる
  • 介護保険サービスを利用する、増やす
  • 怒るのは孫から
  • 優しくするのは子供から

すべてに「責任感」を感じなくていいんです。責任は分散してちょうどいい距離感で介護しましょう。

その4、家族介護が続けられるから大好きな家族でい続けられる

大好きな家族に看取られる。こんなに幸せな最後は他にありません。

近年では自宅で亡くなることを希望する人も増えています。

そしてそれが現実的に可能なことが多いです。

会社の理解が得られれば危篤状態に入ったとき介護休暇をもらい最後の最後、全力で最愛の人を介護できるようになります。

介護が始まって、1から亡くなる100まで、人によっては200、300といつ終わるかわからない家族介護を続けなくてはいけません。

「妥協」して「責任」を分散して「使命」を達成する。

「妥協」は「譲歩」とも言い換えられます。

気持ちを「譲歩」するんです。

「責任感」の話に戻ります。「強い想い」が前に出過ぎるとその人(介護を受けている人)ためではなく、自分よがりの介護になってしまいます。

きっとその人には妻にはこういった介護を受けたい、夫にはこういう介護を、娘、息子、兄弟姉妹、親戚、ヘルパー、ケアマネージャーには・・・

いろいろなひとにそれぞれの介護を受けたいと思っているかもしれません。

高齢者のなかには介護は一番近い身内がするもの。と強く主張する方もいるかもしれませんが、偏った考え方です。

なんでもそうだと思いますが(ちょー漠然笑)ちょうどいい距離感があります。

付かず離れず(ちょっと古いかな?w)があるから大好きなままでいられる。

ちょうどいい距離でいるから大好きな家族でい続けられると思います。

対策・アドバイス

気持ちを「譲歩」してみましょう。

冷静と情熱の間がちょうどいい家族介護です♪

恋人なら熱愛の時期があるかもしれませんが、子供や親など身内に情熱を注ぎすぎると、期待しすぎる心境にもなり「見返り」を無意識に求めてしまいます。

家族は付かず離れずの関係が大好きでい続けられる距離かなと思います♪(古いかな?w)

その5、最後に大切なのは小さな一歩

「責任感」を「使命感」へマインドチェンジ

はなまる介護じゃなくて△介護でOK👌

責任を分散して「心のゆとり」をもってちょうどいい距離で介護

大好きな家族で居続けるために、気持ちを「譲歩」して付かず離れずの距離で介護

自分が親(身内)の介護しないということ

なが〜〜くなりました!!

自分が親(身内)の介護をしないということ、それは勇気をだして助けを求めることです。

一人で抱え込まないで、誰でもいいのでちょっとだけ助けてもらうんです。

まずは信用できる人を一人見つけるところからスタートです。

自分だと遠慮して行動に起こせない心境の方が多いです。

だから信用できる人を見つけてその人に行動してもらう方法です。

介護、育児は一人で抱え込んでしまい身を滅ぼしてしまう人が跡をたちません。

助けを求めたのに、想像していたイメージの助けと違うこともあります。

でも諦めないで、繰り返し助けてくれる人を探してください。

対策・アドバイス

必ずあなたの気持ちに寄り添ってくれる人が見つかります。

漫画「ワンピース」主人公のルフィの仲間であるニコ・ロビンは22年も信用できる仲間がみつかりませんでしたが、22年経って心から信用できる仲間を見つけています。

漫画の例えは現実に沿わないかもしれませんが、いつか必ずみつかると信じて行動し続けてください。

具体的に誰を頼ればいいのか次の三つです。

  1. 身内に頼る・・・誰よりも事情を把握できる、気持ちに寄り添える、気軽に頼みやすいのはやっぱり家族。という人が多い印象を受けます。家族事情によりそういったことも必ずではありませんが。少し別の話になりますが、本人が亡くなり、相続の話になると途端に顔を出してくる身内もいるとよく聞きます。手始めに相談として介護を手伝って欲しいと持ちかけるのは、相続の時に自分を優位にさせる経緯にもなるかもしれません。
  2. 友人、近所に助けを求める・・・昔から中のいい友人、なんでも話し合える友人、何十年も付き合いのある近隣の人、少しでいいので話を聞いてもらうと気持ちが楽になり「心にゆとり」が生まれるかもしれません。
  3. 公的サービスを利用する・・・最も中立の立場で話を聞いてくれるのが公的サービスの方です。『地域包括支援センター』『ケアマネージャー』などぶっちゃけ相談対応してくれる人に当たり外れもあります。それでも気持ちに寄り添ってくれる人が必ずいるので諦めないで相談を続けて下さい。公的サービスを利用することで離れる時間が生まれて、「心にゆとり」が生まれやすく、今の介護だけでなくその先のことまで考えられるようになると信じてます。

まとめ

今回はこういったことについて僕なりの考えをお話ししました。

  1. 家族が介護をしなくていい
  2. 家族の介護は△くらいがちょうどいい
  3. 誰かにお願いするから家族の介護がちょうどいい続けられる
  4. 家族の介護が続けられるから大好きな家族でい続けられる
  5. 最後に大切なのは小さな一歩

あなたが介護しているその人の最後はどんな最後ですか?

その人はどんな最後を望んでいますか?

介護に「熱心」なのは賛成ですが、介護に「熱中」するのは反対です。

介護をする目的は、介護される人が、介護を必要となっても自分らしく生きて、死ぬまでを支えることと僕は考えてます。

法律では家族を介護するのは義務とされていますが、それは建前です。

介護する人が身を滅ぼせば誰も大好きな人から良い環境で介護ができなくなります。

今回のテーマ【親(身内)の介護は自分がしなくていい】で最も伝えたいのは『妥協』して『心にゆとり』を持って欲しいことです。

今回の記事が参考になれば嬉しいです♪

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